酪農産業(らくのうさんぎょう)の資料集(しりょうしゅう)
酪農には古い歴史があるんだね
酪農の歴史(れきし)
人間と牛乳の関(かか)わり
 人間が牛を飼(か)うようになったのは、約8,500年くらい前の中東(ちゅうとう)(トルコなど)が始まりで、すでに牛乳も利用されていたようです。 ただし気温の高い中近東(ちゅうきんとう)などの地域(ちいき)では、牛乳はくさりやすく、最初(さいしょ)は神へのささげものとされ、王族(おおぞく)や貴族(きぞく)の限(かぎ)られた貴重(きちょう)な飲料(いんりょう)だったといわれています。
日本の牛乳の歴史
 日本に牛乳が伝えられたのは、飛鳥時代(あすかじだい)で、百済(くだら)からの帰化人(きかじん)である福常(ふくじょう)が、孝徳天皇(こうとくてんのう)(644~654年)に牛乳を加工した 「蘇(そ)」を献上(けんじょう)したという記録(きろく)が、平安初期(へいあんしょき)の記録にあります。 深い味わいや本当の楽しみなどに接(せっ)したとき「醍醐味(だいごみ)」といいますが、「醍醐」とは古代(こだい)の最高級(さいこうきゅう)の乳製品(にゅうせいひん)の名前です。