均質化きんしつか(=ホモジナイズ)
 牛乳の消化吸収をよくすることと、乳脂肪の浮上、すなわちクリームラインの防止と品質保持の目的で、乳脂肪中の脂肪球を細かくくだき、安定した状態にすることを均質化(ホモジナイズ)といいます。
 牛乳の脂肪球の粒子は3〜7ミクロン(1/1000ミリ)ですが均質化することにより、 1ミクロン以下になります。このために脂肪球の粒子が細分化され表面積が大きくなり、牛乳が胃腸の中で消化液に広く接するので消化が良くなるのです。
 日本では1935年頃からこの方式を導入して以来、牛乳のほとんどが「ホモジナイズミルク」として販売されています。
 しかし、逆に「ノンホモ」として「ホモジナイズ」していない牛乳も、商品多様化の一環として販売されています。「ノンホモ」は時間が経過すると乳脂肪分(クリームライン)が浮上しますが、これを特色としているわけです。