低温殺菌牛乳ていおんさっきんぎゅうにゅう
 低温殺菌牛乳は、低温長時間殺菌(63〜68℃で30分加熱)で製造される牛乳です。 日本で売られている「牛乳」は、ほとんどが超高温瞬間殺菌(120〜150℃で1〜3秒加熱)で製造されていますが、低温長時間殺菌で作られる「低温殺菌牛乳」は生乳本来の味に比較的近いため、最近では消費者の注目が集まっています。
 低温殺菌牛乳は、微生物を完全に死滅させることではなく、害のない程度にまで減少させることを目的としているので、一部の耐熱菌は残ってしまいます。そのため、一般に消費期限は5日前後と短く設定されています。欧米では、市販牛乳の主流ですが、その製造には手間と時間がかかるので、コストが高くなることがあり、日本では小規模の限定的生産にとどまっています。