たい
 たい肥には、家畜のふん尿を使わずに、ワラ、落葉、野草などだけで作るものもあります。これと区別するために、家畜のふん尿としきワラでつくったものをたいきゅう肥と呼ぶことがあります。
また、牛のふん尿を牛舎の地下貯蔵庫に落下、発酵はっこうさせると、泥のような状態になります。こうしてできたたい料は液状きゅう肥(スラリー)と呼ばれています。
 では、たい肥はどんなプロセスで作られるのでしょう。まず、牛床のおがくずや敷ワラなどが混ざったふん尿は、ベルトコンベアでたい肥舎へ運ばれたり、近くの草地の隅に積んで天日乾燥てんぴかんそうさせます。
 そこでもみがらを混ぜたり、切り返したり、空気を送り込んだりしながら発酵させ、完熟するのを待ちます。 およそ4〜5ヶ月で牛のふん尿は有機質肥料に生まれ変わります。
 たい肥の大きなメリットは、農業の基本である「土」を健康にすることです。だから、たい肥を使った野菜は、育成も良く、おいしくなるというわけです。酪農家がたい肥を周辺の農家に分ける。農家からは、たい肥づくりに必要な敷ワラを分けてもらう。農村では、そんな物質循環が営まれています。