コントラクター
 畜産関係では現在、規模拡大と環境の問題への対応を迫られています。規模拡大をして頭数を増やすことで飼養管理に手がとられ、飼料を収穫することや、畑を耕すことが難しくなってきます。共同での作業も、かつては集落に仲間が何人かいてグループでできましたが、戸数が減り、これも難しくなってきました。
 畜産では現在も家族経営が中心です。飼養頭数が増えると、すべてには手が回らなくなり、飼養管理を充実させるためには、他の作業、飼料の収穫などがきつい。それを請け負う組織としてできてきたのがコントラクターです。
 コントラクターのメリットとしては、畜産農家にとっては、「飼養頭数が増えてきて飼養管理で忙しくなる」、「草も作らなくてはならない」という時期にコントラクターの方で夏場の一番厳しい作業をやってもらう。牧草の収穫が最盛期になると1週間も2週間も作業が続き、どうしても労働過重かじゅうになってしまい、そのために家畜が事故を起こすということもあります。
 酪農は365日休みがありません。ヘルパーを使うといっても、そう簡単には休めず、コントラクターに担ってもらえれば、重労働から解放されます。もう一つは、コストが下がるということがあります。コントラクターの方が高性能な機械を持っている場合が多く、作業も高能率で、品質も良いものを作ってもらえます。