パーネット
 干し草などのエサの中に、エサを束ねるときに使う針金などの金属片が混入することがあります。これは飲みこむと第2胃に集まりますが、牛の心臓しんぞうは第2胃に近いので、干し草といっしょに食べた針金などが胃壁を破って心臓を傷つけることがあります。
 このような事故を防ぐために、あらかじめ牛にパーネットという強力な磁石を飲ませます。金属片はパーネットにくっつくので胃の中を動きまわることがなく、心臓を傷つけることを予防します。時期を見てカウサッカーというくさりのついた磁石を使い、牛の口からパーネットを引き出します。