サイロ
 サイロとは、サイレージに調製するための"容器"のことです。サイレージとは、刈り取った作物を乳酸菌の作用で発酵させたもので、サイロで密封しておくと、約3ヵ月ほどでサイレージになります。日本では、青刈り作物のほとんどは、このサイレージ用に利用されています。
 また、サイロには、さまざまな種類があります。牧場の風景として真っ先にイメージする、あの塔のようなかたちをしたタワーサイロは、作業性が悪い、故障が多いなどのため現在ほとんど使われていません。主流となっているのは、バンカーサイロと呼ばれるものです。
 仕組みは簡単で、ビニールシートなどで密封みっぷうするというものです。地上と半地下式があります。また、もっと簡単なものに、スタックサイロがあります。これは、平坦な場所にビニールシートを敷き、この上に刈り取った牧草を積み上げて、さらにその上にビニールシートをおおい、土砂などで密封します。
 一方、ラップサイロと呼ばれるものは、牧草などをロール状に梱包し、気密性きみつせいのあるフィルムで包むというものです。牧場へ行くと、これを幾つも積み上げている風景を見ることができるでしょう。