牧草地ぼくそうち
 牛の飼料となる牧草を作るための草地のことです。北海道などの広い土地を利用できる酪農形態ではよく見られます。乳牛のエサを自給栽培したり、乳牛を放牧することは、生産コストを軽減するなど広大な土地を最大限活かした経営形態です。
 ふん尿なども牧草の栽培に再利用することで、経営コストの削減と同時に自然環境にも配慮しています。
 牧草地は、牧場主などが所有する私的なものと、住民に広く解放されている地域コミュニティの共有地とに二分できます。
 細菌、牧草地の多面的機能が注目されています。これには景観保全機能、多くの動植物種の保全機能、心に潤いを与える機能(家畜とのふれあいの場としての機能)などがあります。
 また、適正に管理を行った草地は二酸化炭素(CO2)を吸収する機能があることも明らかにされており、地球温暖化防止の点から重要視されています。