削蹄さくてい
 乳牛のひづめ、つまり爪は、人間の爪と同じように伸びます。かたい地面とのまさつで自然な状態を保っていればいいのですが、牛舎にいることが多くなって、運動量が少なくなると爪が必要以上に伸びて、歩くことも不自由になり、爪の病気になることさえあります。
 そこで、削蹄、つまり爪を切る必要が生じるのです。1年に2回が目安ですが、必要に応じてそれ以上になることもあります。 ちなみに、蹄刀とよばれる道具や蹄やすりなどが使われていますが、電動の削蹄機が使われることもあります。
 小規模な農家では、コスト削減や牛のこまめな健康管理のために、畜主が自ら削締するケースも少なくありませんが、多頭飼養の農家では専門の資格を持った牛削締師に業務委託するのが一般的です。