粗飼料そしりょう
 粗飼料とは、牧草や青刈あおがり作物を栽培し、刈り取って貯蔵したのち、牛に与えるものをいいます。青刈りのまま与えることもあります。粗飼料に多く含まれる繊維質せんいしつは、乳牛の反すう・胃の働きを正常に保つためにも、また、乳質をよくするためにも 欠かせない成分です。 主な牧草は、イネ科の牧草の王といわれるイタリアンライグラス、オーチャードグラスなどで、青刈り作物ではトウモロコシやスーダンなどが利用されています。稲わらも使われます。
 刈り取った牧草や青刈り作物は、貯蔵のために乾燥、加圧、発酵などの処理をします。 日光と風にあてて乾燥させ、さらに通風加熱したり、細かく砕いて加圧し、5cmくらいの立方体状のヘイキューブなどの形で、貯蔵用飼料にします。
 また、サイレージは、刈り取った材料を乳酸菌の作用で発酵させたものです。サイレージの貯蔵方法としてはサイロがよく知られていますが、最近では牧草をロールケーキ状にして圧縮梱包こんぽうし、これをビニールで密封するロールベールラップサイレージという方法が採用されています。サイロ施設がいらないので、生産費の節減に役立つのです。