エンバク
<特性>
 九州や本州西部で、冬や早春の飼料作物として栽培されています。麦類の中で最も耐湿性たいしつせいが強く、 たんぱく質が豊富です(約10%)。粗繊維そせんいをふくむ量は穀物中最も高く約10%。皮の割合が約30%と高いためカサが大きいのですが、乳牛が好んで食べる良質の飼料原料です。粒のままでは消化されずに 排泄されるものがあるので、くだいたりして与えます。

<品種>
 とうもろこしと競合しないよう春にまく極早生ごくわせ品種が多く、ウェストタイプとアーリータイプがあります。前者はホールクロップ利用に向き、品種はハヤテ、ウェスト等で、後者は 乾草に向き,品種はアーリークィーン、エンダックス等です。
 この他にも特徴ある品種も多く販売されています。最近ではオーストラリアでは高脂肪エンバクが生産されており、日本にも輸入され利用されています。