自然交配しぜんこうはい
 家畜の交配には古くから「自然交配」が行われていました。しかし、この方法では1回の交尾こうびで1頭のメスを受胎じゅたいさせるにすぎませんでした。また、家畜を遠距離移動させるには多くの費用と労力がかかり、優秀なオスでも生涯に生産できる子の数と地域は限られていました。 この問題を解決する技術として考え出されたのが家畜の「人工授精じんこうじゅせい技術」です。
 20年以上も凍結保存とうけつほぞんした精液せいえきを用いて人工授精した場合も、新鮮な精液を用いた場合と受胎率がほとんど変わらないことが確認されています。この結果、現在では人工授精は基本的な繁殖技術として確立し、乳牛の99%、肉牛の97%がこの技術によって生産されています。