クローンうし
 クローン牛とは、核移植かくいしょくによるクローン技術によって生産された牛のことで、受精卵じゅせいらんを使った受精卵クローン牛と体細胞たいさいぼうを使った体細胞クローン牛があります。
 現在、受精卵クローン牛の肉・乳のみが出荷されています。核移植などの技術を使って、遺伝的に同一な物を作る技術で、遺伝子いでんしの操作をしていないので生まれてきた牛は通常の牛と変わりません。食肉として食卓の上に並ぶまでには、生体に異常がないかどうか、内臓・肉に異常いじょうがないかどうかなどの食品衛生上の検査が行われていて、それをパスしたものだけしか食品になりません。
 また、アメリカやカナダでは、一般農家でも受精卵クローン牛は飼養しようされていて、そこから生産された食品が一般市場に出荷されことに対しての規制きせいはありません。国際的にも、受精卵クローン牛の食品の安全性に問題があるとはされていません。
 一方、体細胞クローン牛は、作出に成功している国でも市場に流通した実績はありません。受精卵クローン牛とはドナー細胞が違うだけで、後は変わりがないことから、生まれてくる牛も、通常の牛と変わりがないと考えられていますが、まだ、研究も始まったばかりで情報不足なところもあるため、これから安全性を確立していく段階にあるといえます。