関東の酪農乳業
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酪農家名:金井洋一さん(金井牧場)
酪農家紹介
金井洋一さんは、本会が主催する「関東生乳品質改善共励会」において3年連続最優秀賞(約3,000名中10位以内)という大変優秀な成績を収められました。(今回・前回8位、前々回1位)なお、5年連続で受賞(上位100位以内)されています。
【金井牧場概要】
所在:群馬県沼田市
飼養頭数:乳牛約100頭
(経産牛60頭・未経産牛40頭)
Q.良質な生乳生産のために心がけていることは?
(1)乳房炎の発生予防
≪短期的な取組み≫
「搾乳手順の見直し」
「搾乳機器のメンテナンス」
「牛のストレス軽減」
「バルク乳スクリーニングによる
乳房炎要因の特定」
≪長期的な取組み≫
「遺伝子改良」
(GMS:Genetic Management System)
2004年には約30頭の乳房炎牛がいたのに対し、遺伝子改良に取り組んだこともあり、現在は3〜4頭くらいの乳房炎の発生に留まっています。
(2)子牛の下痢対策
金井牧場ではここ10年間子牛の下痢はほとんど発生していません。科学的な根拠はありませんが、バケツで哺乳するよりもボトルを用いて首が上がる状態で飲む方が子牛の哺乳ストレスが少ないと考え、実行されています。
このほか、金井牧場では第四胃変異対策として早期離乳を行わないなど、乳牛について日夜勉強及び情報収集に励むとともに、短期的・長期的な目標を念頭に置いて、取組みを行っていることもあり、ほとんど獣医師に診療を依頼していない状況にあります。
Q.農業は後継者不足問題を抱える中、金井牧場では息子さんが就農することになったと伺いましたが、就農にあたってのエピソードや今後の期待は?
真吾さん(長男)は、埼玉大学理学部生体制御学科卒業という、酪農後継者としては異色の経歴を持ち、2年間のアメリカでの研修を経て、今年の10月に就農予定です。
親としては酪農を継ぐように言ったことはないとのことですが、本人が就農する意思があることを知ってからは就農に向けての助けを行いました。なちみに、真吾さんは高校の先生のさりげないフォローもあり、就農する意思を持つようになったようです。
洋一さんが、今心配しているのは真吾さんが就農した後の親子関係。経験の浅い真吾さんに経営をリードさせたい気持ちがある一方で、酪農の玄人である自分が必要以上に口出しをしないか心配していますとのこと。
酪農を成功させたいという思いは洋一さんも真吾さんも同じであり、就農してから3年間で自分の形を作ってほしいと願っています。
消費者へメッセージ
彼女たち(乳牛)は私たち酪農家がいないと生きていけません。彼女たちは一生懸命牛乳を搾っているので、たくさん牛乳を飲んでください。
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