あいさつ
「酪農教育ファームをやってみよう!きっと答えが見つかるぞ!」
当時1年生の担任で学級経営に悩み苦しんでいたとき、校長(当時)の國分重隆先生に酪農教育ファームに出会わせていただきました。
そして私は酪農教育ファームに出会い、教師人生が救われたのです。
子どもたちが成長する姿から実感した酪農の持つ教育力を伝えたい、広めたい、そして日本の酪農や農業がいつまでも元気であってほしい!
日本酪農教育ファーム研究会の願いであり、前会長の國分先生から受け継いだ言葉です。
牧場には、教育的価値がある教材がたくさんあります。
牛の温かさに触れ、牧場の匂いを感じ、酪農家の熱い思いを知り、自分の命の原点があることを体全体の諸感覚を通して感じます。
牛の命が私の命に代わってくれることを知り、食べ物への感謝の気持ちが育ちます。そして「いただきます」の意味が変わるのです。
食育が命の教育に繋がっていく、その瞬間に、私は何度も遭遇しました。
「答えが見つかるぞ!」と言われ、始めた酪農教育ファーム。
今では人生の宝物になりました。
子どもたちと一緒に体験し、喜んだり、悲しんだり、驚いたり、戸惑ったり・・・
いろいろな感情が底辺から揺さぶられ、教師も泣き、笑い、共に成長していきます。
この思いを多くの先生方と共有し、多くの仲間と語り合い、面白い情報を交換していく。
その場が日本酪農教育ファーム研究会です。
全国から集った仲間と一緒にネットワークを作り、教育活動を酪農で広げていきましょう。
日本酪農教育ファーム研究会会長(東京都板橋区立志村第三小学校 校長)/福井みどり
研究会の特徴
全国各地で酪農教育ファーム活動を展開する教育関係者と酪農関係者が連携し、実践活動を行います。「食やいのち、働くことの学び」を充実、発展させることが目的です。
目的を達成するために酪農教育ファームの定期的に実践交流、意見・情報交換、研究活動を行い、年に1回、全国の会員が集い研究会を開催します。
会員は研究会の目的に賛同し、酪農教育ファーム活動の研究と実践に関心を持つ方であれば参加できます。また会員は会員が集う場で、実践の研究成果を発表することができます。
教材紹介
活動内容
教材作り
①教材づくり
全国の会員である、教育関係者や酪農家、乳業メーカーや団体さんがそれぞれの立場で意見を出しながら、教材のアイデアをまとめています。これまで(一社)中央酪農会議さんに協力して、たくさんの動画や紙芝居、ワークシートなどを作成してきました。
②全国実践研究集会
1年に1回、全国の会員や、酪農教育ファームに関心のある教育関係者や酪農関係者のみなさんが集まって、実践報告をもとに話し合ったり、ワークショップをしたりしています。本研究会と(一社)中央酪農会議が共催です。意見交換や交流をすることで、自分たちの実践にいかしています。ここ数年はオンラインで行っています。
③研究活動
例会で実践報告をもとに学んだり、カリキュラムについて話し合ったりしています。酪農教育ファームの活動が、全国に広まり、子どもたちに届くようにと活動しています。