スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



平成24年度 第1回酪農教育ファーム推進委員会
来賓挨拶
農林水産省 生産局畜産部 牛乳乳製品課 係長 /  上田 和幸 
 本日は酪農教育ファーム推進委員会にお招きいただき誠にありがとうございます。
 本日お集まりの皆様には我が国の酪農・畜産情勢に深くご理解・ご協力をいただきまして感謝いたします。貴会におかれましても、酪農教育ファーム活動を通じて、我が国の酪農に対する理解醸成に努めていただきありがとうございます。
 我が国の酪農は非常に厳しい状況になっています。先日、都府県の飲用乳価が決定しましたが、加工用の乳は少し上がっているものの、飲用乳価は据え置きということで、いろいろな物の値段が上がる中、酪農家の皆様には大変厳しい経営を強いられていることと思います。
 このような状況の中、農林水産省としても配合飼料価格安定制度や、経営安定対策を総合的に講じ、酪農家の皆様の支援をさせていただきたいと考えております。
酪農教育ファーム活動の充実が、我が国酪農乳業への様々な発展に繋がることを祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。


農林水産省消費・安全局 消費者情報官 消費者情報補佐官 / 大山 貴司
 酪農教育ファーム推進委員会にお招きいただき、ありがとうございます。
 先週、事務局の方と東京大学に行き、酪農について色々と説明をしてまいりました。酪農家さんや関東生乳販連の方も一緒に、大学生はとても興味深く大人の話を聞いてくれました。
 そこで思ったのが、もしかすると今、大学に通っている子たちは小学校の時にどこかの牧場で体験をした子かもしれないということです。皆様の活動が着実にステップを踏んで色々なところで理解されているのではないかと考えています。
 また、11月1日から農林水産省主催で食と農林漁業の祭典という事で、日比谷公園や有楽町の駅前などでイベントを展開します。子どもたちが日頃、触れ合うことの難しい牛などとのふれあい酪農体験が出来るということで、私も見学したいと思っています。
 私が推進委員会に参加してから、だいぶ月日が経ちましたが、受け入れ人数がガクンと落ちた時は本当にこの先どうなってしまうのかと思いました。どんどん牧場へ行ったり、学校で出前授業を展開したりという事で、徐々に盛り返していると聞いてます。これからは食育の面からも、酪農教育ファーム活動が発展することを祈念いたしまして挨拶に代えさせて頂きます。


文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 学校教育官(併)環境教育調査官 / 倉見 昇一
 皆様方におかれましては、日頃、子どもたちの酪農体験を支援していただき、感謝を申し上げたいと思います。また、定期的に推進員会等で、熱心に意見交換をされていることに敬意を表したいと思います。
 学校では学習指導要領に基づいてカリキュラムや教育内容等を編成しています。小学校では昨年度から、中学校では今年度、高等学校では来年度から、新しい学習指導要領に基づく学習が実施されます。報道等でご存知かと思いますが、「ゆとり教育」の反動と言われ、授業時数や教育内容の増加で勉学の時間が増えたという印象があると思います。その通りですが、新しい学習指導要領においても、自然体験活動を重視していることは変わりありません。
学校側も忙しいので中々体験活動に時間を割くことが難しくなっている実態はあると思いますが、引き続き子どもたちの体験活動の支援をよろしくお願いしたいと思っています。
 この新しい学習指導要領の考え方ですが、知識・技能を学ぶことだけではなく、それを活用して思考力・表現力・判断力を養っていこうと考えています。自分で考え、判断する。また、相手に自分の考えを説明したりする事は学校の教室内での勉強だけではなく、自分で体験したことの裏付けがないと育っていかないと思います。
さらに、教員が体験活動の意義を理解していないと、学校教育に取り入れていかないと思っています。私見ですが、大学などと連携協力して、教員養成課程の学生にも推奨していただき、意義を理解してもらうことも一つではないかと思います。
 また、学校教育だけではなく土日や長期休養で家族と一緒に酪農体験をすることも教育的な価値や意義があると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。
(C) Japan Dairy Council All rights reserved.