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平成24年度 第1回酪農教育ファーム推進委員会
主催者挨拶
社団法人 中央酪農会議 専務理事 / 門谷 廣茂
 本日は酪農教育ファーム推進委員会に大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
 酪農教育ファームに関連する最近の大きな出来事として、一昨年、宮崎で発生した口蹄疫で、多くの家畜が殺処分されました。その後、家畜伝染病予防法も改正、さらに、飼養衛生管理基準が強化され、生産現場では衛生管理区域の設定をお願いしています。
 もうひとつは、昨年の東日本大震災です。東北・北関東を中心に被災した酪農家さんも多数います。今現在、復興に向けた懸命な取り組みがされていますが、震災後の福島原発での事故の影響もあり、今まで生産していた酪農現場に戻れない酪農家も多数います。
 このような状況の中、酪農教育ファーム活動においては、安全・安心の確保の為に非常にご苦労を頂いています。交流活動における、感染症予防のマニュアルに沿った、酪農教育ファーム活動を認証牧場にお願いしています。
 不特定多数の方を受け入れる酪農教育ファーム活動は、より慎重にお願いしたいと思います。受け入れ人数を地域別にみても、口蹄疫が発生した九州地区は人数が減っています。その他地域は若干の回復をしていますが、身近で起こったという事で、慎重になっている酪農家もいます。
 その中で、酪農教育ファームの形態も変わってきています。家畜のいる牧場での体験が自粛される中、出前型教室が22年度は急激に増えました。昨年度も21年度に比べると増えており、出前で対応したい酪農家も多くいるようです。
 酪農教育ファームは「食と命の学びを支援する」という目的の下で活動しており、お話した2つの出来事で、食の大切さ・命の大切さを、この酪農教育ファーム活動を通じて体験された方に、認識していただければと思っています。
 24年度の活動実施状況の報告と酪農教育ファームの認証制度についてご議論をお願いしたいと思います。短時間ではありますが、より良い酪農教育ファームにつなげていければと考えていますのでよろしくお願いいたします。
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