参加者:
体験料、授業した際の料金はどうしていますか?
加茂:
私はボランティアはしないというのがモットーです。プロとして自分の仕事の話をするので。ただでやっていては後にも続きません。とはいえ、日本の学校にはお金がないのも事実。外部ゲストに対しての謝礼の規定がある市町村もありますが、一般的に学校が出せるのは0〜2,000円程度です。でもヘルパー代、交通費、昼食代…と考えると採算が合わないし、継続する事ができません。私の場合は、指定生乳生産者団体(以下「指定団体」)など業界の団体に交渉して求めていく方向でやっています。牧場に来る体験の場合は、出前授業から発生した受け入れの場合は学校からはお金は頂いていません。
参加者:
牧場に受入れした際の足元の衛生、例えば靴のカバー、消石灰等の費用はどうしていますか?
加茂:
衛生関係の備品に関しては市の畜産協会に予算を組んでもらい、実費の負担はないようにしています。
参加者:
低学年や、幼稚園が相手の出前授業の場合はどこまで教えていますか?
加茂:
幼稚園児に授業した経験はないですが、やるとしたら、仕事、キャリアの部分は除いて、お母さんとの話、母乳もつい最近まで飲んでいたでしょうから、その辺の話を中心にして、言葉もものすごく柔らかくして話すと思います。言葉のセレクトは難しくて、我々が思っている以上に保育園、幼稚園くらいの子は言葉を知らないし、その中でも理解出来ない子に合わせて言葉を選ばなくてはなりません。
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