私は普段、自然ガイドもやっていますので、参加者に植物の名前をきかれることがあります。見た事のない植物の名前をきかれることももちろんあります。私も博士ではありませんので、分からない時は参加者と一緒に調べます。人はきいたことは忘れるけれど、自分で発見したり、調べたりしたことは覚えているものです。
大切なのは、正しい答えが言えることよりも、相手の質問を1度受け入れることです。受け入れ、相手の話を拡大して再生産する。この姿勢こそが、その場の学びや気づきを深める最低限で最大限のコツだと思います。「牛には○○という理由で乳首が4つあります」と事実を教えたときよりも、なぜ4つあるかを考えるようになります。「おやつはどれ?」と牛を見るようになります。
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