子ども達が抱える背景に配慮した「言葉」、「呼び方」とは?
松原:
加茂さんの経歴を紹介したいと思います。加茂さんは、10年前に就農されました。奥様の実家が酪農家で、後継ぎがいなかった為、ご両親の代で酪農を辞める予定でしたが、それを聞いた加茂さんが、勿体ないと思い仕事を辞めて就農されました。それまでは学校の先生だったので、授業の中での子ども達とのやり取りには慣れてる部分はありますが、こんな風にしたら子ども達が興味を持ってくれるなとか、真似してみたい部分、ヒントになる部分があったかと思います。
参加者A:
話のストーリーが出来ていて、プロだなと感じました。私が話すと、断片的になってしまい、全体に1つの流れが出来ていない気がします。聞いている子ども達にとっても、インパクトが弱いような気がします。
今学校で「お父さん、お母さん」という言葉を使う事をとても気にされています。DVDの中では結構使われていたので気になりました。
松原:
ストーリーが出来上がっているという事が挙がりましたが、加茂さんはどこの学校でも最初に作ったシナリオを基にして、ほぼ同じ内容授業を行っています。
もう1つナイーブな問題ですが、「お父さん、お母さん」という呼び方については、他の会場でも同じような意見が出ました。配慮が必要なのでは?という意見ですが、いかがでしょうか。
参加者B:
離婚率が高い事や、様々な背景を抱えている子ども達が増えています。私は「おうちの人」等という表現にしています。体に触れる事にも気を付けています。今日初めて会った人に触られる事が、子ども達の背景や環境によってどのように受け取られるか分かりません。
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