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平成26年度 酪農教育ファームスキルアップ研修会(東北会場)
―グループディスカッション2―
平成26年度 酪農教育ファームスキルアップ研修会(東北会場)が行われました。
子どもとのやり取りの中で、印象深かったシーンは?
参加者:
以前、ミッションスクールに通っていた女の子を預かったことがありました。朝は起きない、ご飯は食べない、でも牛は大好きで、とても牛を可愛がる子でした。その子が「酪農家になりたい」と言ったようで、親御さんから「酪農家になるにはどうしたらよいでしょうか。中学を卒業したら農業高校に行かせないとだめですよね。」と相談されてびっくりしたことがありました。酪農家になりたいという子の気持ちは嬉しかったのですが、人の進路まで関わることになってこれは大変なことだなと思ったことがあります。商業高校に通う子が、牧場に半年位いて酪農家になりたいというので、大学の推薦状を書いてあげたこともあります。
参加者:
私も農業高校で酪農家さんにお世話になり、そこで酪農家になりたいと思い、運よくなることができました。その時の恩返しというわけではないですが、見学や体験を受け入れて、自分のように酪農家になりたいという子が出てきたり、酪農という仕事を好きになってもらいたいというのが、酪農教育ファーム活動をやるきっかけでした。

―被災地の子ども達と接した中で、何か感じることがありましたか。

参加者:
最初のモーモースクールは主催した側も先生も、子ども達もすごくピリピリしていたのを覚えています。今考えると細かいところまでナイーブになっていたのだと思います。でも、いざ体験を行うと、子ども達が牛を受け入れた瞬間、空気が切り替わるのを感じました。

―大人たちには、時間の経過とともに忘れたような発言をしますが、子ども達はある時突然フラッシュバックすることがあります。リラックスした時にそういうことが出てきやすいのです。子ども達には、抑えるのではなく、吐き出させてあげて欲しいと話していた酪農家さんがいました。酪農家だからこそできる事だと思います。

参加者:
子ども達は牛に接して、友達、家族のように思っているように感じています。私たち夫婦のことも外のおじいちゃん、おばあちゃんと呼んでくれます。
両親が離婚して暗い表情をしていた子がいたのですが、その頃ずっと遊びに来ていて、嫌な気持ちを癒されていたのではと思います。「牛を飼っていてよかったね、孫ができたね」と言っています。学校では学べない、目には見えないにおいとか感触とかを自分で感じ取る場です。

参加者:
学校に行けない子や教室にいけない子もたくさんいると思います。でも、モーモースクールがあると、風邪をひいていても病院に行ってから学校に来たり、保健室にしか行けなかった子も一緒に授業を受けることができたりして、不思議な力があるんだと思ったことがあります。特別支援の小学校の子がいて、その子は普段授業中に癇癪を起してしまう子だったのですが、去年のモーモースクールの写真を見せたらおとなしく聞いてくれるようになったそうです。

―今の話には共通点があるように感じます。生き生きとした楽しそうな様子とか、子どもたちの変化とか、先生から見たらそれはどういう作用でしょうか?子ども達にはどう映っているのでしょうか。

島野:
いのちの力でしょうか。ぬくもりはとても大事で、私も獣医師さんとよく話すことがあるのですが、例えば教室にカメじゃなくて、ぬくもりのある生き物がいると良いなと。触った時にいのちを感じる生き物は影響が大きいです。抱いたときのウサギ、牛のあたたかさ、体温を感じると作用が大きいです。皆さんのやられていることの影響力は大きいです。

―カブトムシにすら触れる機会が少ない今の子ども達にとって、自分たちより何倍も大きい形のあるものに触り、温度を感じることって影響大きいと思います。

島野:
「思い通りにならないのがいい」と言われます。牛やヤギはカメや金魚のようにはいきません。掃除したくてもどかないし、でもその思い通りにならないことが教育的に大事と言われていて、牧場に通うのは、そういうところに子ども達がはまるからで、他の動物達とは違うところなのかなと感じます。
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