スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



主催者挨拶
(スキルアップ北海道会場)
社団法人 中央酪農会議 事務局長 / 内橋 政敏
 本日はお忙しい中、お集まり頂きありがとうございます。
 酪農教育ファーム活動は平成20年度に制度の改正があり、「人」と「場」のそれぞれについて認証をするという仕組みになりました。また、3年の認証期間のうちに、ファシリテーターの方には研修を受講していただくことになっており、本日の研修会も、ファシリテーターの皆さんの資質向上という事で行っています。皆さま方にはご負担感があるかと思いますが、制度の基本でもありますので、ご理解頂きますようお願いいたします。
 最近の酪農教育ファーム活動については、一昨年、10年振りに宮崎で口蹄疫が発生、昨年は東日本大震災の発生という事で、大きな制約を受けておりました。しかし、それぞれの現場では、出前型の体験など様々な工夫がされ、全国的には活動は落ち着いてきており、回復傾向にあります。
 また、毎日いじめや自殺などの悲惨なニュースが放送されていますが、いのちの教育、心の教育といった点で、酪農教育ファーム活動の役割への期待が高まっていると感じています。
 一方で、酪農を取り巻く情勢を考えますと、原発の問題とともに、TPPのような貿易自由化の加速の問題もあり、これから酪農が生き残って行くためには、酪農が果たす社会的な役割や、国産牛乳・乳製品に対する価値を高めていくことが、重要な事だと思います。
 衛生管理の問題について、口蹄疫の発生を受け、交流活動におけるマニュアルを作成いたしましたが、先週も中国の大連で、豚から口蹄疫ウィルスが発見されたと聞いております。中国からは稲わらが20万トン位日本に入ってきており、その熱処理施設が大連に集中的にあるので現在は輸入停止になっています。制約の中でやっと落ち着きを取り戻してきた教育ファーム活動ですが、近隣の国で口蹄疫が発生している中、今一度、基本に返り飼養衛生管理基準など見直しに沿って、しっかり取り組んでいく必要があると考えているところです。本日も資料の中に、千葉家畜診療所の先生のポイントという事で、衛生管理区域の設定、消毒設備の設置、牧場に出入りする人の記録の作成と保管という、3点も示させていただいでおります。ご一読いただき、衛生管理の問題については徹底していただきたいと思いますし、皆さんにとっても大切な事だと思いますので、この機会にまた認識をしていただければと考えております。
 本日は、限られた時間ではありますが、貴重な機会だと思いますし、有意義な研修になるよう願っております。
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