スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



プレゼンテーション/各グループ 01 (スキルアップ東京会場)
グループワークでバター作りを行なった事を踏まえ、「バター作りを行う目的は何ですか?」、「バター作りで何を伝えますか?」、「バターが固まる理由をどのように説明しますか?」、「バターを美味しく作る秘訣は何ですか?」、という4つのテーマを、各グループ1つのテーマにつき考えてもらい発表しました。
バター作りを行う目的は何ですか?
Aグループ
 テーマは、「バター作りを行なう目的はなんですか?」という事で、グループの中で私の牧場だけバター作りを行なっていたので、自分を例として話したいと思います。
 まず、牛乳からどんなものが出来るのかという話をして、牛乳から出来るものをいろいろ子どもたちに挙げてもらい、それからバター作りに入ります。働く大変さや食べる喜びを味わってもらうのにはバター作りが最適と思い選んでいます。そして、出来た時には「やったー!」という気分を味わう。例えば、勉強をやりたくないと思っていても、テストで100点を取ったら「やったー!」という気分になるでしょ?と話していますが、これには学校の勉強も繋がるのではないかと思っています。
 バター作りで自分の食べるものは自分で作ったから、家に帰っても自分の机の上の掃除は自分でやりましょう。また、お手伝いをしましょうという様に、おうちの人と話し合うような話題にも持っていったりしています。
 最後にはバターを食べて、感動と食べるという喜びを感じてもらい、食に対する喜びに興味を持つような方法にしています。学校でも話し合えるという点で、牛乳からは手術用の糸やボタンなどが出来ていますという話をし、学校での勉強に繋がるように話題を与えたりしています。
Bグループ
 私の牧場では、自分が一番簡単なやり方で、容器は洗いやすいジャム瓶で行なっていました。また、生クリーム100%という固まりにくいもので行なっていて、「固まらないのは頑張りが足りないからだよ」と体験者のせいにしていたのですが、ペットボトルの方がよく固ることや、分量のことなど今日はすごく勉強になりました。
 テーマは「バター作りを行なう目的はなんですか?」という事で話合いました。まず、牛乳から出来るものはなにがありますか?と子どもたちに問うと、チーズやヨーグルト、バターなど出ますが、ヨーグルトやチーズは時間がかかりその場ですぐ出来ません。バターがその場で簡単に出来て、違いを実感出来るという面で一番良いかと思いました。
 目的ですが、生産者とすると牛乳はただ飲むだけではなく、バターにすることで食材を生かしたり、料理にも使用できたり、牛乳の消費拡大に繋がるようなことが目的としてあると思います。
 また、食育や情操教育という意味で、みんなが楽しみを共有できることや、バターが出来たときの達成感を味わってもらえます。バターが出来たときにすごく子どもたちがいい顔になり、私たちもすごく幸せな気分になります。クラッカーやパンに塗ったりして食べた時にも、「本当に美味しい」と言って、すごく幸せな気分を味わえると思います。「家でも出来ますか」と良く聞かれます。やり方を教えてあげ、時々、家で作ることにより、牧場の記憶がよみがえり、お客様の気持ちをずっと繋げておくことが出来るように思います。バター作りは今までも体験には取り入れていましたが、改めていろいろな目的と効果があると感じました。

バター作りで何を伝えますか?
Cグループ
 テーマは「バター作りで何を伝えますか?」という事で、皆で話し合った中で、バター作りだけで、伝えたいという1つのものは出てこなかったです。バター作りはあくまで、子どもたちや大人、牧場に来てくれた人たちと仲良くなるための手法の一つ、つかみとして使っているのではないかと思います。
子どもたちが牛乳からバターが出来るという発見を拾っていくことや、いろいろ話し合うための大事で手軽なツールではないかと思います。
 ただ、バター作りを見学の前にやるのか、後にやるのかでは、大きな違いがあるのではないかという意見がありました。
 牧場に来て、すぐにバター作りをすると仲良くなるための手段として使えます。全ての作業、牧場見学が終った後にバター作りをすると、食べ物の大切さを伝えられる。牛を育てるには朝から晩まで牧場の人たちが頑張っていること、牛さんってこんなに大きい、牛乳は温かいと言うのを体験した後に、一生懸命振ってバターを作ると、いつもよりバターが「すごく大事だな」と感じてくれるのではないかと話が出ました。

Dグループ
 私たちは、まず、美味しいバターを作ることに専念しました。6種類作り、提出したのは牛乳1対生クリーム1のバターですが、風味で考えると、牛乳だけのバターが一番美味しく、生クリームだけのバターは油が少ししつこく一番美味しくなかったという話になりました。
 今回、すごく勉強になったのは、分量、振る容器など、ペットボトルが良いのか瓶が良いのか、何分振っているのかが全部記録に取れて良かったと思います。
 「バター作りで何を伝えますか?」というテーマは、対象年齢の差の事で、小学生と大人に伝えることが一緒で良いのかという事ですごく悩みました。結論としては、牛乳からバターが出来る事を伝えるというのが一番大事ではないかと思い、それを伝えていこうという話になりました。
 また、前提条件がありますが、まずは牧場や牛を見せた後でバター作りをして、作る時の苦労を知って貰う。苦労をした事は絶対に子どもたちは覚えていると思います。そして苦労して出来た味を一生忘れないと思います。その様な体験が子どもの時には大事だと思っているので、バター作りの振る作業をいかに必死に振らせるか、そして苦労して出来た時の喜び、食べた時の感動を身にしみて分かってもらえたら良いかなと感じました。
 今回、使用した牛乳は非常に甘かったです。牛乳によってもバターの味も変わってくると思うので、甘いバターが出来たのかなと思っています。

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