スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



平成25年度酪農教育ファームスキルアップ研修会(九州会場)講演
平成25年度酪農教育ファーム認証研修会(九州会場)を開催いたしました。
「酪農教育ファームにおけるコミュニケーションのあり方」
〜ほんとうに子どもたちに伝わっているのか〜
 講演では「酪農教育ファームにおけるコミュニケーションのあり方」について、酪農体験を行う上で、伝えたいことをきちんと伝えるには子どもたちとどう接していけばいいのか、また、教育者との事前打ち合わせをしっかり行うことや、保護者など外部の人間との連携の重要性ついてお話いただきました。
 特に、酪農体験の事前・事後学習が重要であり、継続的に情報を発信することで子どもたちだけでなく保護者にも情報を伝えることや、酪農に対する理解を深めるためにリピーターを増やすことが大事であり、今の子どもたちは実体験が不足しているため、酪農教育ファームのような活動は非常に効果的であることなどが話されました。
全体ディスカッション
 「わくわくモーモースクールINさとむら牧場」の酪農体験のDVDを観て、酪農体験を行う上で「良かった点」、「気になった点」さらに受講者自身が酪農体験を実施する際に注意していることや不安な点などについて、2グループに分かれ話し合ってもらい、グループごとにまとめて発表してもらいました。
 DVDの良かった点については体験者の五感を使った体験内容であったことが挙げられ、気になった点としてはより安全に搾乳体験を行うためにキックガードがあったほうがいいということや、DVDに映っていなかったため衛生管理が徹底されていたかどうかがわからないといったことが挙げられた。
 また、自身が酪農体験を実施する際は学校側が期待する体験内容と酪農家が伝えたいことをきちんと話し合うということや、防疫・衛生面の徹底に特に注意しており、体験者の学年や年齢に応じた話し方やツールの使い方や、体験に係る料金の設定がよくわからないといった点が不安であるとのことだった。
 さらに、酪農教育ファーム活動を行う際は各県酪への周知の徹底や保護者への働きかけが活動を広げるために重要であり、教育者側に対しては牧場でできることとできないことをきちんと線引きして掲示することが必要であるとの意見も出た。
総評
●酪農体験の際、体験者である学校側の目的がはっきりしておらず、形だけになっているケースがある。学校側は子どもたちに牧場で何をさせたいか、何を学ばせたいかをしっかり酪農家に伝え、酪農家も自身の牧場で何ができるのかを示す必要がある。そうすることで双方にメリットのある活動となる。
●子どもにとって牛乳は「工場で作られ、スーパーに売ってあるもの」という認識である場合が多い。酪農体験を行うことで牛乳が乳牛から搾られるものであることや子牛の力強さなどを伝え、命を感じさせることが大事。
●酪農体験を実施することで本業である酪農に支障が出ては本末転倒であるため、まずは酪農経営を優先すべきであり、その上で体験活動を行うべき。
(C) Japan Dairy Council All rights reserved.