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平成25年度酪農教育ファームスキルアップ研修会(東海会場)-講演2-
平成25年度酪農教育ファーム認証研修会(東海会場)を開催いたしました。
講演2:酪農現場における子供たちの『安全・安心』の確保
講師 愛知県学校給食牛乳協会 愛知県牛乳普及協会 事務局長 木島秀雄氏
講師の木島先生は、愛知県職員として長年保健所に勤務され、公衆衛生に関して幅広く指導をされていました。退職後も講師として教壇に立たれており酪農家の衛生に関する現場でのアドバイスなどをお話しいただきました。
動物由来の感染症について
私は今、養護の生徒を教えていますが、そこでも触れ合い支援をしています。アニマルセラピーというと聞き馴染みがあるでしょうか。動物と触れ合うことで、ストレスなど精神面を回復させることが出来るというプラス面もありますが、衛生面から考えると動物から菌をもらう可能性もあります。出来るだけプラスの面を残し、感染などのマイナスの面を減らすことが重要です。
・安心−雰囲気
・清潔−見た目
・安全−衛生的・科学的な根拠がある
牛から人へ感染するものとして、サルモネラ症、腸管出血性大腸菌などがあります。また注意すべき主な人獣共通感染症としては、O157などがあります。
ペットとして飼っている犬や猫もアレルギーを引き起こす可能性もあります。かわいいけれどリスクも伴います。
・猫:皮膚の「あか」が、飛ぶ。毛が細い。唾液。尿。
・犬:唾液
平成7年に起きたO157の集団感染でカイワレ大根が疑われた事件がありましたが、未だ感染経路は証明できていません。動物がもとでないかと言われています。
O157は加熱に弱い菌なので、加熱することが予防になります。生レバーなどは子どもやお年寄りなど抵抗力が低い人は食べないことが最大の予防になります。
O157は酸に強く、生きたまま腸まで届き、ベロ毒素を生産し、下痢を引き起こします。下痢は無理に止めると治らないもとにもなります。まずは早く医者にかかることです。
牛の糞便等からも検出されており、屠場で汚染するケースもあります。食事や触れることで汚染が広がります。
・焼き肉はとり箸(生肉を扱う箸)と食べる箸を分ける。
・生肉には、汚染のリスクがある。
・ふれあい体験等の後、アイスを食べるなら必ず手洗いをする。
(リスクを抑えるには手洗いが一番大切です。20秒の手洗い後)
・感染症の対策としては、病原体・経路・宿主のどれか1つでも取り除く策を取る。
学校のアレルギー疾患に対する取り組みのガイドラインについて『教育現場が酪農教育ファーム活動に期待することとそれに対するファシリテーターの支援』
乳製品アレルギーの児童に給食で出された「チーズちぢみ」を誤って渡してしまった事件がありました。学校では事前にアレルギーを確認して除去食というものに切り替えていますが、体験などで来る場合は何も情報がないので、事前にアレルギーなどの情報を聞いておくことが必要です。「もしかして」を考え、避けられることは出来るだけ避けていくことです。
食品アレルギーでは、牛乳・卵アレルギーの子どもは多いです。全く牛乳や卵を抜いてしまうとバランスが偏ってしまうので、別の食品からたんぱく質を摂らせるようにしてください。
幼い時にアレルギーで、親が食べさせないようにしている場合あります。成長と共に変わってきます。一度アレルギーが出たからといって、一生食べられないわけではありません。
[質疑応答]
質問:エピペンは売っているか、また効果が出る時間、保管はどうしたらよいか。
木島:アナフィラキシーショックになる可能性が高いと医師の診断を受けている子どもは携帯していると思います。その子が仮にエピペンを打てない状態になった時、代行して打つことが可能です。緊急時なので、医療行為にはあたりません。
質問:O157は昔なかったと思いますが、菌が強くなったのですか。
木島:1980年ごろにアメリカで発見されました。昔なかったのではなく、検査が出来るようになったのです。牛の数%が保菌しており、糞に混ざっています。
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