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平成25年度酪農教育ファームスキルアップ研修会(東海会場)-講演1-
平成25年度酪農教育ファーム認証研修会(東海会場)を開催いたしました。
「わくわくモーモースクールin豊富小学校らくのう教室」
東海酪連の大橋さんは、平成24年9月に「わくわくモーモースクールin豊富小学校らくのう教室」を企画し、1年間を通じて地元片岡牧場との連携により3年生48名と保護者を巻き込んだ学習に取り組みました。
2月には、子どもたちの企画により報告会も開催され、地域を巻き込んだ積極的な取り組みを行っています。
「学校現場が酪農教育ファームを取り入れる理由ことにより得られる子どもたちの学び」について、昨年度1年間行った3年生の実践を踏まえながらお話いただきました。
講演1:「酪農家が出来る子どもたちの接し方並びに教育者としての熱意を学ぶ」
講師:岡崎市立豊富小学校 竹内謙作氏
平成24年度の豊富小学校「とよとみ学習」の学習経過について、具体的にお話を頂きました。結びの部分を講演資料から抜粋します。
EDS(持続発展教育)
持続発展が可能な社会をつくり出す人材を育てるための教育。
江戸しぐさ
江戸の町は100万の人口があり、狭い土地にたくさんの人がひしめき合って暮らしていた。狭い土地で長く平和に暮らすための『工夫』として『江戸しぐさ』を考え、親から子、子から孫へ引き継いでいた。
草主人従(そうしゅじんじゅう)
江戸時代は、草、つまり自然を主人として考え、人間はそれに従うべきであるという、草主人従の考えがあった。『自然を大切にして生きること』こそが人間にとっての一番の基本だった。
結びに『酪農教育ファーム活動』の原点についてお話をいただきました。
大人になっても、常にそのことを意識出来る人になってほしい。
竹内先生の子供たちに向かう積極的な姿勢に敬服し、『酪農教育ファーム』の原点に立ち返り日々の活動に取り組みたいと考えております。
[質疑応答]
質問:江戸しぐさを詳しく教えてほしい。
竹内:人間の哲学的なこと。カサをさして通る時にカサを内に倒して通ることで、お互いに濡れないルールが出来ました。学校では、スリッパを後ろ向きにします。次の人が使いやすいからです。すぐにスリッパを使うかわからないけれど、次の人の事を考えての行動です。
質問:学校給食の中でも教育ファーム活動を取り入れていることがうらやましい。命をいただくことを教える。地域全体で取り組んでいるところなど。
竹内:きっかけは片岡君とのつきあいでした。実績を重ねると広がりが出来ます。そうすると他の先生もやってみようと考える。何をやっても良いと思います。牛を通じて取り組める活動があると思います。
グループワーク
酪農教育ファーム活動を通じて子どもたちの学びを得るために、あるいは学校側の期待に応えるためにファシリテーターが行う支援とはどのようなものかをグループで意見交換し、各グループの意見を発表しました。
A班
1.本物とのふれあい
防疫の問題。長靴や作業着・防疫が厳しいです。
2.命の喜び
牛のDVDを視聴しました。出産・死産・難産でも見せます。
3.搾る乳量・子牛の飲む量、伝わるやり方を考える
生の声を伝えたいです。子どもたちは純粋に聞いてくれますが、保護者(親)は先入観を持っている方が多いので、自分の体験を話すと理解をしてくれることが多いです。また、子どもたちを受け入れる前に先生(担任)に体験してもらうと良いと思います。
B班
本物とふれあう機会、ふれあうことは、とても心を動かされる体験だと思います。
ただ、防疫等きちんと対策をしないと、牛も危ないです。受け入れ人数を制限するなど地域と協力してルールづくりもしたいです。日頃から音を出して、牛を音に慣らすこともしています。
牛は出産しないと乳が出ないということを知らない消費者がまだ多いので、もっと理解されるように頑張りたいです。
C班
本物を見せるということは、死産も見てしまうなど悩みもあります。小学校高学年なら良いが低学年ではどうか、などです。最近は死に巡り合わない子どもも多く、死を感じれるのかが気になります。
本物の体験が難しいと感じています。搾乳体験が出来ない場合は、哺乳体験をしてもらい、本物を感じてもらいます。また、学校の先生が、(牧場まで)遠くて行けないと尻込みすることも多いと聞いています。まずは、牧場に来てもらい、いろいろ体験して知らないことを克服してもらいたいです。
D班
牛の良さを感じてもらいたいです。本物とふれあう機会を増やしたいと考えていますが、渡航歴で受け入れを拒否するなど、受け入れのハードルが高いです。
防疫対策は、手洗い等、決まっていることの徹底です。
今後の酪農として、循環型農業(藁・堆肥・給食残菜)人間の利用できないものを利用していることなどを理解してもらい、地域と連携して牧場を残していきたいです。
E班
命の大切さです。
学校の体験では、ほとんどがその日(1日)だけ来て終わりというのが多いです。
酪農家のことも知ってもらいたい、またもっと深い学びにするためには1回の体験で終わらない、小学校の6年間を通じた長い付き合いが必要だと考えます。長く付き合ってくれることで、活動が生きてくると思います。
F班
体験とふれあい活動です。体験を受け入れるには問題点がいくつかあります。防疫問題に、アレルギー対策、事故が起こることもあります。靴音で牛が驚くということもありますが、防疫面からみてもブーツカバーの着用、手洗い消毒の徹底をしてもらいます。また、牧場内での危険行為の注意やアレルギーは事前に確認しておくことが重要だと思います。
命の仕事、酪農・食べ物の大切さを伝える
本物とふれあう機会という話が発表でもありましたが、触れることだけが本物ではなく、酪農家自身(存在)も本物だと思います。酪農家と出会うことも本物の体験なのです。限定的でなく考えることが大事です。
また、先生の意識が低いという話も出ましたが、まず、何かの機会に見てもらうこと。その時に先生の心が動くかもしれません。あきらめてはいけないと思います。
未来の子供を育てるために、私は私という意識で頑張ってほしいと思います。
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