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平成29年度 認証研修会(東京会場)
−ワークショップ−
平成29年度 酪農教育ファーム認証研修会(東京会場)を開催しました。
酪農教育ファームファシリテーターの役割
石川 世太 氏
合同会社むすひ パートナーCEO


 合同会社むすひの石川世太さんを講師に迎え、ワークショップを行いました。
 ファシリテーションの中でも特に重要な「聴く」「受容する」のあり方を体感しながら、参加者それぞれの「酪農教育ファームファシリテーター像」を見つけていきました。

 私は東京出身ですが、7年前から鹿児島に移り住み、「合同会社むすひ」という会社を経営しています。会社の登記は鹿児島の硫黄島という硫黄の臭いがする火山島です。野生の孔雀がいるような自然の中でミーティングをしたり、企業の管理職の人を対象に研修などを行っています。
 研修の中では、対話を大事にしています。対話により関係性が深まると、チーム力・結束力が高まります。
 今日は私からいろいろな情報を提供しますが、話し合いの中で学びが生まれることから、みなさんで話し合う場面も用意しています。人は絶えず変化しています。
 知識や情報は相互作用の中で届き合い、それぞれの瞬間に変化し更新されていきます。
 今私が話していることも、みなさんの中でいろいろな意味付けがされ変化していると思います。牧場で体験したり、話を聞いたりする中で、子どもたちの中でも絶えず意味付けが変化しています。だからこそ話し合いをする意味があると思います。
ファシリテーターにとって一番大事なもの
「意図」と「生み出したい状態」を明確に持っていること
意図:自分が持つ「場」に対してどんな願いを持っているのか? 目的にも近いが、より、心からの言葉で表現されているもの。
生み出したい状態:自分が持つ「場」を、どんなものにしたいだろう? その場が終わるときに、参加した人がどんなことを感じていることを願っているだろう? そしてその後、どんなことが起きていくことを願っているだろう?
チェックイン
 この場に入るための時間をファシリテーター用語で「チェックイン」と言います。
 この場にいるみなさんの状態はそれぞれ違います。例えば今日、研修会に急いで来て、十分に落ち着いている状態ではないかもしれません。この場により「入って」もらうために、まずは3〜4人組になって次の項目を話し合ってください。
1.呼ばれたい名前、とっても好きな食べ物
2.どこから来たかというと・・・
3.この24時間の中で感謝したこと
4.今日の機会に期待していること
Be(あり方)とDo(やること)の意識
 どんなことをやるか、何を言っているか、どんな思考かなどは「Doing(やること)」です。どんなに素晴らしいプログラムをやっても、その人の「あり方」が信頼できなかったら届きません。
一方で「Being(あり方)」は内面です。どんな意図を持って、どこを目指しているかなどのことです。Doingが大事にされやすい社会になっているけれど、場を持ち、誰かの気づきを促す人にとっては「Being(あり方)」が大切です。
インタビューワークで「聴く」を体感
 対話・会話・議論という言葉は良く聞くと思いますが、この3つはなにがが違うのでしょうか。
会話(で交わすこと):情報
議論(で交わすこと):思考
対話(で交わすこと):感情、感じていること


 やり取りの中での「表現」や「相手との繋がり」は、会話よりも議論、議論よりも対話の方が深くなります。
 対話ができた時には、自分にも相手にも「この時間があってよかった」という気持ちが残ります。相手の心を開かせ、対話をするためには、まず、自分が心を開くことです。

 対話を体感するために、3人1組になり、お互いがインタビューをするワークをします。
「話す人」、「聴く人」、「書く人」に分かれ、3人が全ての役を体験するようにローテーションしてください。
相手との繋がりを生むために大切にすること。
それぞれの人の素晴らしさや強み、魅力を発見することが目的です。
話す人:自由に、出来るだけありありとイメージを思い浮かべながら話す。
聴く人:話す人の体験、気持ちに好奇心をもって聴く。
書く人:ひたすら書く。ただしすべてを書く必要はなく、要約やキーワードでも構わない。

 ファシリテーションをする上で大事なのは、その場にいる人の言葉に耳を傾けることです。
牧場の体験DVDをから学ぶ
 牧場の体験のDVDを視聴します。「導入」「乳搾り」「バター作り」「締めくくり」の4場面のそれぞれで「良かったところ」「気になったところ」「自分だったらこうすること」を書き出し、書いたことについて3〜4人のグループで話し合う。

話したい、深めたい!
 この場にいる仲間と話してみたい、深めてみたい話題(普段から気になっていること、酪農教育ファームとは何だと思うか、など)を1つ書き出し、話題が合いそうな人を見つけてグループになり、話し合いました。人の話題をみて、この話をしたいと思えばそちらに移動しても構いません。
宣言「酪農教育ファームファシリテーターの私とは」を一言で言うと!
 最後に「酪農教育ファームファシリテーターの私とは」を一言で表し、一人一人が全員の前で宣言していきました。

〇「畜産」と「食」と「いのち」の架け橋になりたい
〇いのちを伝える伝道師
〇自分という人間そのもの
〇牛大好きなおばちゃん
〇自分が楽しむこと

 今日は私からいろいろな事を伝え、みなさんにいろいろな事をやってもらいましたが、これはまだファシリテーションのほんの一部です。ファシリテーションはとても奥が深く、高めがいがあると思います。今日はその仲間が増えたと思うと嬉しいです。
 これからみなさんが日常の中で、牧場に来た人に「伝える」という事をしていくと思いますが、ひとつひとつの機会が実りあるものになるよう願っています。


合同会社むすひ パートナーCEO 石川世太氏

東京都出身。学生時代に「学生の環境活動」全国ネットワーク団体に参画。
その中で「ファシリテーション」と出会い、「人と人が共に何かを生み出す」その場をより良くできる方法に心惹かれ、学生時代はその実践に明け暮れる。
環境コンサル会社、地域活性の社団法人事務局の掛け持ちで社会人をスタート、仕事の基礎を学ぶ。全国青年環境連盟の代表理事となり、全国組織の顔としてのあり方・振る舞い、ビジョンを据えること、多様で距離を挟んだメンバーの調整・つながりづくりを常に考えた。
2011年4月:鹿児島に移住。”鹿児島起業家留学・マチトビラ”共同起業。
2015年9月:「世界の紛争解決の現場で使われる対話法・NVC
        (非暴力コミュニケーション)」と出会い、妻とともに学びと実践を重ねる。
2017年  : アメリカ最大のNVC組織・BayNVCの年間プログラム
        ”Leadership Program”に参加。
2017年4月:「合同会社むすひ」をつくる。
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