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平成30年度 認証研修会(大阪会場)
−ワークショップ−
平成30年度 酪農教育ファーム認証研修会(大阪会場)を開催しました。
提中 健仁(だいなか けんじ)氏
クールランニング 代表
クールランニング代表の提中健仁さんを講師に迎え、ワークショップを行いました。
今回のワークショップでは、講師からの「問いかけ」と「フィードバック」により気付いたことをできるだけ言葉にすることで、自分自身の心をたくさん発見していきました。
気づいたことを言葉にする
皆さんは「心を見せてほしいと」言われたらどうしますか?
表情で読み取ることができる部分もあると思います。でも、あるのかないのかよく分からない心を扱うのは難しいことです。では、どうするかというと「言葉」を使います。言葉は私たちの心をつくり、心を発見することができる道具のひとつです。今日は気付いたことをできるだけたくさん言葉にしてください。
人間は物事を忘れるものですが、自分が感じたことや思ったことを言葉で書き留めることで、自分の心のありようが見えてきます。
私の経験上、何かを思い出そうと探してもなかなか見つからない。でもふとしたことで思い出すことがあります。自分のために大事だと思うことを発見してほしいと思っています。
「私を今すぐ牧場に連れて行って!」
今日皆さんに成し遂げて頂きたいテーマは私(提中)を「今すぐ牧場に連れて行って!」という気持ちにさせることです。
これからグループを作ってもらいます。グループで話し合い、プレゼンテーションをしてもらいます。それを聞いて、私が牧場に行きたくなれば成功です。
年齢や性別、経験や家族構成、好きな物や嫌いな物などの価値観もバラバラな皆さんですが、共通の土台に立って話をしてみる。話し合いへの参加の仕方に皆さんの「あり方」が出てくると思います。テーマの成功のために皆さんがどれだけ参加するかが問われてくるのです。
成長の意欲を呼び起こしたい
皆さんの自主性にお任せしてグループを作ってもらいましたが、このグループはどのような目的でつくりましたか? 「バランスを考えた」、「色々な意見を取り入れられるように」、色々あると思います。
では、このグループを作る時の話し合いに皆さんはどのくらい参加しましたか? 参加度は何パーセントくらいだったでしょう? 自分自身に問いかけてみてください。
もし100%ではなかったら、次にどうすれば参加度が100%になりますか。何が皆さんの参加度を止めていましたか? 「恥ずかしさ」、「自分の意見を言っても取り入れてもらえないと思った」、「普段から声に出すのが苦手」など、色々な理由があって良いのです。それが「今の自分」なのです。
今日のワークの時間で皆さんの成長の意欲を呼び起こしたいのです。成長は痛かったり辛かったりすることに取り組む必要があります。でもそれを乗り越えたら、大きく成長すると思います。
今の参加度は何パーセントだったのかを確認し、次に100%にするために何を変える必要があるのか、それを自分で理解してください。そしてそれを行動に移してみてください。「ほんの少しでも行動を変えることで、結果は必ず変わる」ということを実感してほしいと思います。
1回目のプレゼンテーション
口頭だけでも紙に書いても歌っても表現方法は自由です。ただし時間は3分間。各グループで話し合った結果を発表していきました。
「体感しに来てほしい!」
私がなぜ牧場に就職したかというと、のんびりしていてすごく癒されるし、そんな環境で働きたいと思ったからです。先生は牧場にどんなイメージもっていますか?
(提中)広々としていて、草のにおいをたくさん嗅ぐことができそう。柵があるので基本的には動物に触れちゃだめなのかな?
実は、うちの牧場は羊を百頭くらい全部野放しで飼っています。野放しなので触れるし、触ったら油のにおいがしたり、色々なにおいが感じられるし温かさも感じられます。ぜひ体感してほしいです。
ぜひ牛も間近で見てもらい、おっぱいの大きさやおっぱいからミルクが出る不思議さを生で感じてもらいたいです。
犬や猫もそうですが、動物は言葉を100%理解していないし、言葉が返ってくることもないので撫でることなどがコミュニケーションになると思います。でも撫でるだけで応えてくれるのは、すごく癒されると思います。
ぜひ動物の心理を一緒に紐解いてみませんか?先生は、人間についてはよく分かっていると思うのですが、動物についてはあまり分からないかもしれないので、じっくり見ていってほしいです。
発表者の存在を感じられるか
(プレゼンテーションを受けてフィードバック)
皆さんが酪農の良さをたくさん伝えてくれましたが、私に合う良さとは違うのかなと感じました。皆さんが体験して知っている良さと、体験していない私との間にギャップが生まれたからではないかと思います。
私が一番感動することは何かというと、発表者の存在を感じられたときです。発表者として存在はしているわけですが、「ただそこにいる」のと、例えば「そこで自分のことを楽しそうに話している」では存在の仕方が違います。「そこにあなたがいる」と感じられたらもっとあたなのことを知りたくなると思います。
まずは良い、悪いの結果ではなく、やり方を変えてみましょう。変えないと2回目も同じ結果になります。グループの中で自分のことを正直に、たくさん表現してください。それが発表者の存在感につながると思います。
2回目のプレゼンテーション「動物とのコミュニケーション!」
話し合いましたが、うまくまとまっていません。先生に想いが伝わるのかわかりませんが、自分たちが思っている牧場の魅力を話します。
先生は人の前でたくさん話さなければいけないことがあると思いますが、人と接する時にコミュニケーションが大事だと思いますか?
(提中)はい、思います。
私たちも動物の飼育員として、動物とコミュニケーションをとるのはとても大事だと思っています。朝、牛たちに「おはよう」と言って、目を合わせて掃除をするということを毎日やっています。好きだからできるのかもしれません。そういうことを動物も見ていると思います。「おはよう」という言葉で、少し近づいてきてくれたり、私が嬉しいことがあったり、元気があると、動物も元気になる感じがします。私の気分が落ち込んでいるときは、何かが伝わるのか、動物も元気がなく感じたり、日々接することでそのようなことに感じるようになりました。
人間と一緒で、あいさつをしたり目を合わせたりすることがとても大事だと感じています。先生が牧場に来たことがないのであれば、ぜひ動物と接してみてその反応を見てもらいたいと思います。
(提中)行きたい!
なぜ、私の心が動いたのか
(プレゼンテーションを受けてフィードバック)
私がなぜこのグループの発表を聞いて「行きたい!」と思ったのかというと、発表者の3人が“ここにいる”と感じられたからです。うまくしゃべってはいませんが、本当の心のあり様を出していたと思いました。「まとまっていません」ということも素直に言葉に出すことで引き込まれる感じがありました。一つ一つの話が、根底にある自分の大事にしたいものを私と一緒に大事にしようという、まさにコミュニケーションになっていました。自分の仕事のことを語ることで、あなたも一緒にやりませんかということを表現している発表だったと思います。
今日は2回の発表をしてもらいましたが、1回目と2回目ではグループでの話し合いの質が変わっていたと感じています。1回目はお互いさぐり合っていたような感じがしましたが、2回目は本気度が上がっていました。自分が話し合いに100%の力で関わっていくことで話し合いはもっと面白くなると思いますし、人と会話することの楽しさを感じられたかもしれません。
皆さんは普段言葉を発しない動物とコミュニケーションをしていますが、きっと心で繋がっているのだと思います。それを少し人間に応用するだけで、人をあたたかく引きつけることができるし、人の悲しみも引き受けられるような人になれるかもしれません。
クールランニング 代表 提中健仁氏
1991年愛媛大学法文学部卒業
1991年郵船航空サービス(株)入社
2000年Virtual Inc(本社ボストン)社に転職、日本マネージャーとして勤務
2002年コクヨ株式会社に転職、マーケティングマネージャーとして勤務
2007年研修トレーニング会社クールランニング設立
現在に至る
実践心理学NLPをベースに体験型トレーニングによる「気付き」の研修を得意にする。研修では講師と受講生とのインタラクティブなやりとりで個人の気付きを参加者全体の気付きに展開する。信条は「One for All, All for One」
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