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平成27年度 酪農教育ファーム認証研修会(北海道・東京・福岡会場)
―酪農教育ファームとは―
酪農教育ファームとは
(一社)中央酪農会議 業務部 草間 真平
■(一社)中央酪農会議について
酪農の中央団体として指定団体制度、北海道ではホクレンを通じて、酪農産業の安定と発展に貢献することが、団体の目的です。それに基づいた定款があり、大きくこの3つに集約されます。酪農教育ファームは、この中の3.理解醸成に大きく関わる業務になります。
1.全国の約97%の生乳計画生産の設定と進行管理
2.安全、安心な生乳供給に係る現場の取り組み支援
3.牛乳の消費促進、酪農の理解醸成対策等
会員:
1.地方:全国9地域の指定生乳生産者団体
2.中央:全中・全農・全酪連等の6つの全国団体
(一社)中央酪農会議は、以上の15の会員から構成されており、その団体から会費を頂くと共に、酪農家の皆さまから拠出金をいただき、活動の原資にさせて頂いています。
■酪農教育ファームのはじまり
平成7年ガット・ウルグアイラウンド農業合意があり、国際化の進展と共に国産乳製品需要の減少の懸念がありました。
酪農は北海道を中心に規模拡大をして、スケールメリットを出し、品質によって差別化をしましたが、それとは別の国民から納得される新しい社会評価を確立していく必要、生産する産業としての酪農だけでなく、別の評価軸として、もうひとつ国民の皆さまから愛される酪農に転換するべきではないか、いかにして、牧場と消費者を身近な関係にするか、あるいは生活者の視点から牧場の価値をいかに高めるか?という課題が出てきました。そこから、「日本型酪農グリーンツーリズム」の研究が始まります。
研究会、委員会が発足し、各県の指定団体の方、酪農家、先生、広告会社の方、研究者等がメンバーになり海外の事例を含め研究しました。主に、イギリス、フランスに行き、消費者と酪農の繋がりを研究しました。
ヨーロッパでは、長期休暇を取る社会的な土壌、背景があり、その休暇中に地方や田舎にいき農村で余暇を過ごすという「グリーンツーリズム」のスタイルが文化的に成立していますが、日本は、そのような社会的な背景ではない為、根付きにくいだろうという事で最終的には酪農と教育とを結び付ける方向性になり、平成10年に「酪農教育ファーム推進委員会」が設立されました。その後、来場される方の安全と、快適に体験して頂こうという視点から、認証制度が始まりました。
推進委員会の1年後には交流活動をする酪農家の任意団体である「地域交流牧場全国連絡会」、平成22年には酪農教育ファームを研究する先生方を中心とした団体「日本酪農教育ファーム研究会」が設立されました。
酪農側としては、酪農の新しい価値を開発し、消費者に評価してもらおうという狙いがあり、一方教育側は、子ども達によるこれまでにないタイプの事件が多発していた中で、心、命の教育を模索していたという状況があり、酪農がそういった教育にリンクするのではないかという狙いが一致して「酪農教育ファーム」が出来ました。
■酪農教育ファームの目的とは?その意義とは?
酪農体験を通して食といのちの学びを支援する。
牧場や、酪農家の皆さんが持っているものを学びにしていく、その支援を行うのが、ファシリテーターである皆さんの役割になります。
■酪農教育ファームのファシリテーターとは?
●ファシリテーションとは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶように舵取りすることであり、その役割を担う人をファシリテーターと呼びます。
●ファシリテーションは、現代社会において、個々人が、連携して、自律し、考え、行動することが強く求められるようになっていることから、それらを促すため、教育現場、企業、住民参加の社会活動などで導入・活用されている新しい活動支援のあり方です。
●酪農教育ファーム活動における酪農家は、『酪農体験学習』の場で、子どもたちの学びをより効果的に支援することが望まれることから、こうした概念が導入されました。
■酪農教育ファームを支える全国組織
●地域交流牧場全国連絡会
全国各地で消費者との交流活動や教育的活動を積極的におこなう酪農家による組織。
会員同士が交流・意見交換し、相互研鑚を積むことにより、日本酪農に対する理解や支援を獲得することを目的とする。289会員(平成26年4月1日時点)
●日本酪農教育ファーム研究会
全国各地で酪農教育ファームを実践している教育関係者による組織。
酪農関係者等とも連携を図り、実践研究活動をおこなうことを通じて「食といのちの学び」の充実・発展を目指す。83会員(平成26年3月31日時点)
■酪農教育ファームの現状と体験者の受け入れ実態
認証牧場数は、平成12年116牧場でスタートし、その後増えていきましたが口蹄疫の発生で活動出来ない、又は昨今の厳しい酪農の経営の中で廃業等があり、平成27年3月末時点で認証牧場は293牧場です。ファシリテーターの方は最初は407名で始まりましたが、現在576名です。今年度、ファシリテーターの認証申請された方は52名です。
受入れの実態に関してですが、平成26年度には、全国の認証牧場に約49万人が酪農体験に訪れています。21年度がピークで約80万人が訪れていましたが、22年度は口蹄疫の影響で体験者数が激減しました。口蹄疫終息後も体験受け入れを中止または再開できていない認証牧場もあり減少傾向が続いています。又、受け入れ実態調査の回収率も低下しており、7割程度となっています。
■酪農教育ファームへの支援
■全国の認証牧場や受入の手順、活動内容等について、全国の教育関係者などに、広報活動を実施。(パンフレット、教育関係の新聞や出版物での広報)
■機関紙「感動通信」やHP等を通じて、全国の酪農教育ファームの活動や学校での優秀な事例等を紹介。教育関係者への提供と併せて、酪農関係者へも配付。
■ 牧場での体験学習や学校での授業に活用するためのさまざまな活動支援ツールや教材を開発・提供。
●牧場用
タペストリー、等身大パネル、紙芝居、体験学習マニュアル、小冊子など。
●学校用
インターネット教材、生活科学習キット、らく農教室、なるほどミルクなど。
教材・小冊子、衛生・防疫関係のツール等のツールは中央酪農会議のHPからも申し込みが出来ますので、是非今後の活動に積極的に活かしていってください。
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