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平成26年度 酪農教育ファーム認証研修会(大阪会場)
―酪農教育ファームとは―
平成26年度 酪農教育ファーム認証研修会(大阪)が行われました。
「酪農教育ファーム」とは
中央酪農会議 業務部 草間 真平
■酪農教育ファームのはじまり
酪農をめぐる状況として平成7年のガット・ウルグァイラウンド農業合意(平成7年)により、農産物の国際化の進展、国産の乳製品需要減少の懸念があり酪農経営安定の為の対策を模索していました。
酪農は生乳生産がもちろん一番大事ですが、それ以外の価値を見出そうと模索していく中で酪農教育ファームは始まりました。
はじめから現在の形で始まったのではなく、当時流行していたヨーロッパのグリーンツーリズム(農場等で自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動)を参考にした、日本型の酪農グリーンツーリズムの研究が始まりました。
しかし、日本では長期休暇を取得するという社会背景があまり無い為、そのまま取り入れようとしても根付かないのではという問題がありました。そのため、短期間での酪農体験を通しての学びを目的として、平成10年に酪農教育ファーム推進委員会が始まりました。
■酪農教育ファームの目的とは?その意義とは?
「酪農体験を通して食といのちの学びを支援する」
酪農教育ファームは、確かな「学び」を実現するための「支援」の役割、伝えるだけではなく、現状酪農にあるものをいかに学びに繋げるか、それを支援していくのが、酪農教育ファームの目的です。
■認証制度について
牧場における教育活動として、「参加者」と「牧場」の両方の安全、衛生を守る必要がある為、認証制度が出来ました。当初は牧場の認証のみでしたが平成20年度に、その牧場で取り組みをする人、ソフト面の認証も必要だという事で、制度を「牧場」「人」の2つに分けました。認証された牧場、学びの支援をするファシリテーター。「人」「場」が揃って初めて酪農教育ファームと呼ぶことが出来ます。
認証牧場の安全衛生に関する条件の中で、特に保険に関してですが、牧場で怪我をした時などに対応する施設賠償責任保険と、生産物賠償責任保険があります。生産物賠償責任保険は必ず加入をして下さい。これは平成20年度に新たに加わった条件です。
施設賠償責任保険は、牧場内での怪我、牛に噛まれた、踏まれた等には対応しますが、食中毒等が起きた時には対応していません。生産物賠償責任保険はO157や食中毒等が発生した時に対応します。1つ肝心な点は、自分の牧場は乳製品を製造していないから関係ないわけではないことです。体験時に菌が入りO157を発生することもあります。体験におけるO157の事故にも対応する保険ですので、製造関係をやっていない牧場でも必ず入っていただく必要があります。
これは「手洗い大作戦」という小冊子です。ご家庭や学校に事前に渡して、読んで来てもらうと体験時の手洗いの理解が全然違います。是非活用してください。牧場に来ると子どもたちはなかなか話を聞いてくれない場合が多いのですが、「牧場での約束」という紙芝居を使って説明すると、意外と子どもたちは聞いてくれますので、こちらも是非使ってみてください。
■酪農教育ファームの定義
酪農教育ファームファシリテーターは「酪農体験を通して食といのちの学びを支援する」ことを目的に、「酪農教育ファームファシリテーター認証規程」により認証された者であって、牧場や学校等で、情熱を持って酪農教育ファーム活動を行う者とあります。
やはり「情熱」の部分は重視していますので、認証審査委員会でも皆さんが申請時に提出した作文等から「情熱が感じられない」という意見が出ることも多々あります。今までやってこられた酪農教育ファームファシリテーターの方々は情熱、気持ちを強く持っています。安全衛生等の知識も重要ですが、人に対して「伝えたい」「一緒に何かしたい」など情熱を持つことが一番大事だと考えています。
■酪農教育ファームの現状
認証牧場数は口蹄疫等の影響もありますが現在300牧場弱と、横ばい状態が続いております。受け入れ実態調査では、22年度は口蹄疫の発生で受入れを自粛した牧場が多く減少しましたが、24年度には、約83万人が酪農体験に訪れています。
■酪農教育ファーム活動への支援
幼児向け、小学生向け、中学生向け等、参加者の年代に合わせた教材を用意しています。安全衛生防疫マニュアルは、事前に読んできてもらうと、牧場がどんな場所なのか、どんな危険があるのか、してはいけないこと等を知ってから牧場に来てもらうことが出来ます。
使い方は皆さん次第です。皆さんの活動にあった活用の仕方を模索しながら、有効な楽しい体験活動にしてください。
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