・体験先のオオヤブデイリーファームでは、乳搾り、ブラッシング、オスの子牛の出荷、人工授精、聴診器で牛と自分の心音との聞き比べ、バター作りも体験した。
・別の学校の子ども達は、牛舎掃除の体験をし、牛の糞を一生懸命運んだ。最初は「臭い、臭い」と言っていた子ども達も、実際に牛の心音を聞き、いのちを実感すると最後は自ら率先して牛と触れ合えるようになった。
・本来母牛のお乳を飲むはずの子牛が、粉ミルクで育っている事実を知り、子ども達は自分が飲む牛乳は牛からいただいていることを知った。「いただきます」「ごちそうさま」の意味を実感出来た。
・体験後の子ども達が描いた牛の絵には、おっぱいがしっかり4つあり、心が溢れるとても温かい絵だった。
・酪農教育ファーム研究会の研修会では、角屋先生より酪農体験教育ではこれまでと同じ事をやるだけでなく、家庭科の調理実習等で、牛乳の栄養を学ぶなど、別の視点で切り込む必要があるとアドバイスを頂いた。
・熊本地震の影響。益城町や、西原では牛舎が潰れ、牛70頭程が圧死。動物園も閉鎖中の為、オオヤブデイリーファームには見学旅行1、2年生の体験が殺到、10月まで満杯。
・この機会に沢山の先生に酪農体験、酪農体験教育に携ってもらい、良さを実感し、現場に持ち帰って欲しい。「楽しかった」「面白かった」だけで終わらず、体験から子ども達が何を感じているか、先生方にしっかり感じて欲しいと思う。
講演資料