スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



平成28年度 酪農教育ファーム夏の研究集会 第一部【活動報告】
北海道地区報告
北海道十勝郡浦幌町立上浦幌中央小学校
野上 泰宏氏

・ファシリテーターと先生方とで年に2回教員対象研修会、学生対象研修会を開催した。
・新しい学習指導要領「社会に拓かれた教育課程」が追い風となり、酪農体験学習のひろがり、高まりを感じるので、この流れと連携し、酪農教育ファームの認知度アップを図っていきたい。
らくのうを通して学ぶ 酪農体験学習
熊本県熊本市銭塘小学校 
藤田 まり子氏

・今年2月、熊本市で九州地区の理科の先生を対象にした研修会と、九州地区の酪農教育ファーム研究会の研修会を企画した。
・酪農体験の事前授業で、実物の牛乳パックを見せながら、手作りの紙芝居を使い牛乳の栄養について教え、熊本は酪農が盛んな事、皆が飲んでいる牛乳は国産100%という事を教えた。
小さい種でも、参加者の心の中に蒔く事が出来れば
・体験先のオオヤブデイリーファームでは、乳搾り、ブラッシング、オスの子牛の出荷、人工授精、聴診器で牛と自分の心音との聞き比べ、バター作りも体験した。
・別の学校の子ども達は、牛舎掃除の体験をし、牛の糞を一生懸命運んだ。最初は「臭い、臭い」と言っていた子ども達も、実際に牛の心音を聞き、いのちを実感すると最後は自ら率先して牛と触れ合えるようになった。
・本来母牛のお乳を飲むはずの子牛が、粉ミルクで育っている事実を知り、子ども達は自分が飲む牛乳は牛からいただいていることを知った。「いただきます」「ごちそうさま」の意味を実感出来た。
・体験後の子ども達が描いた牛の絵には、おっぱいがしっかり4つあり、心が溢れるとても温かい絵だった。
・酪農教育ファーム研究会の研修会では、角屋先生より酪農体験教育ではこれまでと同じ事をやるだけでなく、家庭科の調理実習等で、牛乳の栄養を学ぶなど、別の視点で切り込む必要があるとアドバイスを頂いた。
・熊本地震の影響。益城町や、西原では牛舎が潰れ、牛70頭程が圧死。動物園も閉鎖中の為、オオヤブデイリーファームには見学旅行1、2年生の体験が殺到、10月まで満杯。
・この機会に沢山の先生に酪農体験、酪農体験教育に携ってもらい、良さを実感し、現場に持ち帰って欲しい。「楽しかった」「面白かった」だけで終わらず、体験から子ども達が何を感じているか、先生方にしっかり感じて欲しいと思う。
講演資料
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