スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



平成25年度 酪農教育ファーム全国実践研究会議 グループワーク1
Aグループ
 大人の食と健康ということで、プラス面、マイナス面の意見をそれぞれ出しました。
 その結果、大人の不規則な食生活は、子どもへの影響が大きいのではないかということです。特にお母さんの意識改革が必要ではないかというまとめになりました。親子で楽しむ酪農教育ファームということで、今までは、小学生や中学生など子どもが主体だったものを、お母さんも一緒に参加することによってどのような効果があるだろうかということで意見を深め合いました。
 酪農家さんが出来ることを考えたところ、「お母さんと共感しながら」というのがひとつキーワードになると思い、乳搾り体験や牛も出産をしないと牛乳が出ないというあたりは、お母さんと子どもで共通することがあると思います。酪農家さんの思いや願いというところから、親子の家族愛にも繋げていけるのではないかと話し合いました。
 私たちのグループには流通業界の方もいて、産業としての酪農、牛乳の流れを考えていき、給食に毎日牛乳が出る理由を考えていったら、やはり「牛乳は健康を守る!」ということで、毎日、冷蔵庫に牛乳があれば、酪農家さんの面からも産業面からもみても良いかなと思いました。

Bグループ
 テーマである大人の食と健康を話し合い、一見メタボリックに見えても健康体の人がいます。それはなぜかというと、小さいころから牛乳を飲んでいると栄養のバランスが良く成人病などにかからない。そのなかで話題になったのは牛乳の栄養価についてです。
 牛乳の栄養価を中心に、酪農教育ファームで子どもたちに指導していくとしたら、ということで考えていたのですが、子どもの知りたいこと言うと、牛の一日とか、何を食べるのかなど、酪農家さんが伝えたい栄養価の話とリンクしていないということがわかりました。
 酪農教育ファームは食といのちと職を、体験を通して学ぶとあります。それを牛の体の構造に例えて、反芻してよく噛み砕いている状況とすると、まず、第一胃で子どもたちの願いや、酪農家さんたちの思いを詰め込んで、お互いよくわかるようにしよう。そして、第二胃で、教師と酪農家さんが上手に打ち合わせする。課題を見出していき、いったん戻してまた授業を練り直していく。第三胃で、無駄な水分を抜くところなので、課題がでたところで余分な活動を取り除いていく、大事な活動だけを絞り込んでいく。それを第四胃で、実際出来上がったことを実践していく。そうすると子どもの中で学びに変わるものが出てくると思います。きちんと消化吸収されるものになれば良いという願いも込めこの表をつくりました。

Cグループ
 大人の食と健康ということで、まず出たのが飲み過ぎということでした。続いて、働き過ぎ、ストレスを溜め過ぎている等が出ました。ストレスということから体のバランスの問題になり、自分たちの健康を守るために働いていることに対してやるべきことは何かということで、4つ出ました。「初歩的な基本を外さない」「事実を白紙の心でありのままを見る」「理由がはっきりしないことはしない」「面倒くさいことでも当然のようにやる」これが働くというプロとしての心構えだと思います。
 酪農教育について、子どもに感動をあげたいのはもちろんですが、自由な学びをさせてあげたいと思いました。個性を引き出したいという視点がとでも大切だと感じました。牛を触れる子どもと、触れない子どもがいます。体験だからといって無理やり触らせる必要はないのではないかと思います。見るだけでも素晴らしい体験だし、少し触れるだけでも素晴らしい体験だと思います。そこをきちんと評価して、その個性の違いをきちんと引き出して共有して行くのが教師の仕事だと思います。
 牛の実態、畜産と酪農業の違い、産業動物としての扱いをどう見るかという意見が出てきました。これらを伝えていく中で、私たちは特に感動を伝えたいと思っていますが、直接そこに持っていくのではなく、牛乳がどのように生産されているかを見るべきだと思います。生産過程をきちんと見ることにより、牛乳というものと生産者(酪農家)という人と、牛という存在がいて、この三者のことを手繰り寄せて考えられると思います、その中で子どもが個性的に引き出したことをうまく繋げてあげて、酪農を子どもにうまく捉えさせていければ、酪農家の生き方もわかるし、その反映として子ども自身の生き方にも繋がるのではないかと思います。これが「心が(勝手に)ついてくるカリキュラム作り」になると思います。
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