スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



2004.AUTUMN Vol.24
VOICE

 今年の夏は7月から猛暑が続いたことから、この影響による牛体の疲労が出ていると予想されますが、地域的にみると、北海道、関東、九州での生乳生産は堅調な状態となっています。
このうち北海道では100.4%と伸長しており、これらの結果、全国の生乳生産量は、前年対比99.7%と前年水準をやや下回る結果となりました。
 この背景としては、
 1.昨年の冷夏による夏場分娩率の向上、
 2.暑熱対策の効果、積極的な乳牛導入による増頭等がある
 と推測されます。
 今後の動向については、暑熱の影響などから全国的に生産が減少していますが、北海道、九州をはじめ8月後半の生産が回復している地域もあり、7月のような状況が続く見込みで、全国では99%程度となると予想されます。

 用途別販売実績によると、7月の用途別販売については、飲用牛乳向けが昨年夏季の天候不順などの反動から、全国で102.3%となりました。
これは、本年と同様に猛暑となった平成14年度の水準と比較しても約23トン上回る水準となっていますが、茶系飲料などが伸びている反面、牛乳は期待したほどの伸びは見られていません。
 一方、飲用牛乳向けは伸びたものの、生乳生産も堅調に推移したことから、加工が多く発生し、特定乳製品向け処理量は増加し、全国の16年度累計では前年に比べ106.4%と高い水準となりました。
 なお、はっ酵乳等向けは、健康志向の高まりから引き続き拡大し、生クリーム等向けについてもアイスクリーム消費の増大などの後押しを受け、7月も増加しました。
 8月以降の状況では、中旬以降から台風が連続して上陸するなど、天候が悪かったことから、飲用需要が大きく崩れてきており、冷夏だった昨年水準並に加工向け処理が発生している懸念があります。

 本年の計画生産は、脱脂粉乳過剰在庫の課題を当初から抱えたスタートとなっており、この積み増しを避けつつも生乳生産力に配慮した設定を行って実施してきています。
しかし、予想以上に飲用向け生乳需要が低調である一方で、生乳生産が堅調となっていることから、特定乳製品向けが伸びる結果となっています。
 また、最近では脱脂粉乳だけではなく、バターの需要にも陰りが見られてきているなど、乳製品を巡っては今度の動向が懸念される状況であることから、これからの計画生産の進め方について十分慎重に行っていくことが求められています。




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