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2004.AUTUMN Vol.24
VOICE

 中央酪農会議は、去る7月30日に、「生乳の安全・安心の確保等に関する検討委員会」を開催し、生乳のトレーサビリティシステムのあり方について検討素案を示すとともに、生産者段階における生乳の安全・安心をさらに確保するための取り組みについての検討を開始しましたので、その概要について説明いたします。

 この問題については、酪農家や乳業工場での現地調査等を踏まえ、以下の検討素案(概要)が示されましたが、さらに詰めたうえ、最終案が作成されることになります。
  1. 生乳のトレーサビリティシステムは食品の安全性に対する消費者の信頼を確保するため、事故・問題が生じた際の原因追及、迅速なクレーム対応や問題食品の追跡・回収を容易にするためのシステムとする。あわせて表示内容の信頼性の向上等に資するシステムとする。  そのため、生産履歴情報の伝達や牛肉のトレーサビリティシステムで重視される牛の個体レベルまでの遡及可能性の確保などまでは必要とされない。ただし、抗生物質などの事故等が生じた際には、生乳を生産した個体まで遡って原因を追求できるシステムとする必要がある。
  2. 生乳のトレーサビリティの識別単位は流通・加工段階で異なり、具体的にはバルククーラー・集乳車・CSタンク・貯乳タンク・サージタンクまたは製造ライン・充填時刻等とする。
  3. 上記の識別単位を前提とするならば、識別単位ごとの関連付けができている現行システムで、すでに生乳のトレーサビリティの基本的なしくみはほぼ整っている。このため現在の集乳、製造システム等を変更する必要はないと考えられる。
  4. 記録されるべき情報は原則として事業者ごとに管理する。消費者、量販店等に対しては、問題が生じた際に、必要に応じて迅速に情報開示するシステムとする。  さらに、このような生乳に係るトレーサビリティのしくみ、各段階ごとに実施される検査、管理の現状を、消費者等に周知し、理解を求める必要がある。
  5. なお、生産履歴情報等を要望する消費者に対しては、生産履歴情報を加味した農林水産省で取り組まれている生産情報公表JAS規格等で対応するものとする。  その場合には、限定生産品目として、特定の酪農家あるいは酪農家のグループ等にまで遡及しうるトレーサビリティが導入されることが想定される。

  前記の生乳のトレーサビリティシステムへの取り組みのほか、消費者の関心に応えるための、生産者段階での生乳の安全・安心の確保のための取り組みとしては、家畜の生産段階における衛生管理ガイドラインに即した具体的な対応として、

 1.生産段階へのHACCP的手法の導入促進、及び
 2.生産段階での作業記録、記帳内容と方法、法的に求められるもの 
  (抗菌性物質及び動物用医薬品等)
について、どのような記録を残すのかなどについて、専門委員会を設け検討を行うこととしています。
  概要は以上の通りでありますが、後段の生乳の安全・安心を確保するための取り組みについては、これからの詳細な検討結果を待つことになりますが、消費者対応の関係で、生乳生産者の皆様には、確実な実行をお願いすることになりますので、引き続きご協力をお願いいたします。



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