A 中央情報発信事業
酪農の経営実態や、酪農家の思いを伝えていくと共に、国内酪農業及び指定団体の生乳受託販売事業等への理解者の拡大が図られるよう事業を実施し、特に、脱炭素社会やアニマルウェルフェア等についての情報 発信に努めます。
酪農家(関係者)への対応として、酪農家が誇りをもてるよう、酪農が持続可能な社会の実現に資することや、酪農の社会的価値について媒体を利用して情報発信を行います。また、酪農家向けに、生乳需給に関する情報発信や指定団体の必要性を訴求するほか、畜安法のもとでの生乳受託契約に関する課題等について専門的な対応を行います。
生活者(流通)への対応として、「ミルククラブ」に酪農教育ファームの情報を追加掲載し、酪農の役割、魅力、価値などの情報発信を行います。さらに、厳しい経営実態のなかでの酪農家の努力や酪農の社会的価値等の情報発信を通じ国民的な理解醸成に取組ます。
B 地域実践支援事業
生活者に対して、酪農教育ファーム活動や、生乳の特性、酪農の重要性、酪農家の生き方等を直接伝え、国内酪農の理解者の拡大に取り組みます。
令和6年度は酪農教育ファーム認証制度の検証を行い、今後の開催方法などの検討を行います。
また、現行の認証制度及び推進体制のもと、酪農教育ファームの現場においては、飼養衛生管理基準や感染症防疫マニュアルの遵守とともに、よりアニマルウェルフェアに配慮した活動を図るとともに、各種研修会の開催等通じ関係者へ情報発信するほか、普及啓発用チラシの作成等を行います。
また、酪農が地域で存続していくために、酪農家自らの消費者コミュニケーション活動や、後継者世代同士の交流、酪農への就農を希望する学生や酪農に関心を示す学生との交流活動等への支援を行います。
C 酪農全国基礎調査
令和5年度に実施した「酪農全国基礎調査」の調査結果について、各地が抱える諸課題への対応に資するため、各種媒体等を活用した周知や酪農関係者に対する説明会の開催等を行う。
D WEBを活用した情報発信等
本会議が入手・取りまとめ・分析等を行った各種調査・情報を集約して提供するほか、一般及び組織関係者に対して、指定団体の機能や指定団体が果たしている社会的な責任について、HPへの情報掲載・メルマガの配信、プレスリリース・報道用資料の作成・提供などきめ細かな情報発信を行います。
E 国産ナチュラルチーズの振興
独立行政法人農畜産業振興機構の「国産乳製品等競争力強化対策事業」を活用し、チーズ向け生乳の生産及びチーズ製造を行う酪農家の乳質向上等の取組への支援を行う。
F 災害対応事業
酪農に対する生活者の理解を求める上では、生乳が安定供給されていることが前提となるので、多発する自然災害からの迅速な回復を後押しすることが重要な取組となります。このため、理解醸成事業の事業費の一部を積み立て、激甚災害により酪農家の被災が発生したときに見舞金を送る取組を行います。
G 放射性物質・風評被害対策
発生周辺地域で生産された牛乳乳製品に対して、飼養管理改善等に係る生乳自主検査の実施に対する支援と、丁寧な消費者等向け対策を続けます。