安心を犠牲にしてまで、「開国」しなければいけないのでしょうか? 太平洋地域に自由貿易をつくろうというTPP。 参加すれば、日本の農業や消費者を守るための「防波堤」を失うことになります。 まず、関税はすべての品目で、原則的にゼロに、でも「防波堤」はそれだけじゃない。 健康や生命を守るためにある農産物や食品についての日本の「安全基準」も「防波堤」なんです。 たとえば、食品添加物の表示義務。 たとえば、農産物の残留農薬基準。 貿易が盛んになって、経済が活性化されるのはいい。 しかし、そのために日本の食の「安心」を犠牲にしてもいいのでしょうか? もちろんTPPに参加すると、食料自給率が現在の40%から14%に減り、 農業関連の340万人の雇用が失われる、 という農林水産省の試算も、私たちにとっては死活問題。 しかしそれ以上に、TPPへの参加は、消費者のみなさんに、 おいしくて安心な牛乳・乳製品をお届けするために、 必死の思い出取り組んできた私たちの努力を無駄にしかねないことを、 ぜひ知っていただきたいのです。 日本の食品の「安全基準」を低くしてしまう可能性があるTPP(環太平洋経済連携協定)への参加に、 私たち日本の酪農家は反対します。