2000.3.11 雑誌広告(1)

皆さんがまだ眠っている頃から、牧場の1日は始まります。牛舎の掃除をしたり、餌を与え、乳牛一頭一頭の健康状態に気を配りながら、乳を搾ります。365日、早朝から夜まで休みなく続くのが酪農家の仕事です。それでも私たちが酪農を続けられるのは、この仕事に誇りを持っているからです。
日本における牛乳乳製品の消費量はいまや1,200万トン(生乳換算)。日本の主食、米をも凌ぐ量となりました。それに新鮮さが求められる牛乳類は、国内ですべてを生産しなければなりません。私たちの誇りは、国民の皆さんに健康と安心できる食生活をお届けしているということです。
いくら機械化が進んでも、私たち酪農家がいなければ牛乳は生産できません。酪農は牛という生命から与えられる恵みを、人間が上手に活かす生命産業だからです。
そんな酪農家が岐路に立たされています。今まで、私たちは規模を拡大し、生産の合理化を進め、コストの削減に務めてきました。
ところが牛乳はいつしかバーゲンの目玉商品となり、店頭価格は下がり続け、今では水よりも安く売られるようになっています。そして、牛乳価格の低下は、酪農家が搾る原料乳価の引き下げをももたらしてきたのです。しかし、酪農家のコスト削減にも限界があります。このままでは、酪農家の暮らしが立ち行かなくなります。私たちの人生を酪農に託すことが不可能になります。日本から牧場が消えてしまいます。
牛乳は水のように地面から湧き出てはこないのです。牛乳は牛たちの生命と人間の努力の結晶です。何十頭もの乳牛を、いつも健康に保ち新鮮で安全な乳を生産し続ける酪農家の情熱と労働。
この仕事に対する正当な対価、適正な牛乳の価格が実現することを、私たち酪農家は強く願っています。

 
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