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牛乳と温度
 牛乳のパッケージの一括表示部分には、LL(ロングライフ)牛乳を除いて、「要冷蔵 10℃以下」と保存方法が記されています。高栄養食品である牛乳は、細菌や微生物等の繁殖を抑制するために低温を保つことがとても重要です。
 酪農農家では朝と夕方の2回、ミルカー(搾乳機)で乳を搾ります。乳頭から吸引された生乳は、牛舎の空気に触れることなく、牛舎に張り巡らされたパイプを通って別室のバルククーラーという冷却装置の付いたタンクに貯乳されます。タンクの中では牛の体温を帯びた温かい乳を撹拌して冷やし、ミルクローリーが集乳に来るまで4℃に保ちます。
 昔、搾乳はバケツを使用して牛舎内のオープンな環境で行われ、ミルク缶に入れて井戸の水で冷やしたりしていたので衛生的に不安定でした。工場での検査基準を満たさずミルク缶ごと受け取ってもらえないこともありました。
現在の生乳がどんなに新鮮で衛生的であっても、酪農家自身、今も自家産の生乳を鍋で沸かすなどして殺菌してから利用します。牛乳は、非常に優れた栄養食品である一方、細菌等に好まれやすく、動物由来であるウィークポイントも持ち合わせた、最も生鮮性を要求される食品だといえます。
 酪農家各戸からローリーで集められた生乳は、車毎に食品衛生法で定められた検査を経てクーラーステーションまたは工場に運ばれ、再び限りなく低温に保たれます。そして安全・安心な製品として消費者の皆さまにお届けすべく、殺菌(熱を加える)工程を経てパッケージングされ、出荷されるのです。

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