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牛乳は飲む固形物?
牛乳パックの一括表示部分には、種類別名称、商品名に続いて無脂乳固形分8.3%以上、乳脂肪分3.6%以上などといった記載があります。無脂乳固形分とは文字通り脂肪を除いた固形分のことで、タンパク質や糖質、ミネラルなど脂肪以外の成分の総量です。一方、乳脂肪分といえば、抽出されてクリームやバターになる成分で、牛乳の味わいにも少なからず関与しています。そして、これら無脂乳固形分と乳脂肪分を除いた残りが水分ということになります。つまり、牛乳は、約12%の固形分と約88%の水分からなっている液体の食品です。88%の水分は多いと感じるかも知れませんが、実は食品が含む水分量というのは案外大きいのです。
例えば、小松菜の水分は94.1%、タマネギ89.7%、人参89.5%という具合。きゅうりにいたっては94.5%と、固形物である野菜の方が牛乳よりずっと水分が多かったりします。(何れも生―食品成分表五訂より)。その他、豆腐(ソフト)の水分はほぼ牛乳と同じくらい。牛肉(赤身)でさえ66%強の水分を含んでいます。
牛乳はよく「完全栄養食品」といわれますが、栄養成分で不足しているのはビタミンCと繊維質くらいです。しかも牛乳が持つ栄養の複合作用によって、タンパク質やカルシウムの吸収が効果的に行われるので、食欲のない時、疲れた時、一杯の牛乳がもたらす効用は大きいはずです。熱い季節は冷たいグラスで、眠る前にはホットミルクでと、いつも気軽に飲める牛乳が、その気軽さとは裏腹に、たいへん濃い食品だということが分かります。

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