平成23年度酪農教育ファームスキルアップ研修会(博多会場)ー挨拶ー

今後の酪農復興に期待を
 ファシリテータースキルアップ研修会は、今年は岡山、札幌、東京、新潟、名古屋、福岡で開催しており、最後の盛岡が残っている状況です。ファシリテーターには、3年に1度の受講義務があり、今年度は約250名のファシリテーターの方が受講の対象になっています。
 酪農をめぐる情勢についてですが、大きく3つあります。1つは、生乳生産をめぐる需給の問題、2つ目は、東日本大震災の地震と津波の被害、それにともなう酪農乳業の被害、放射能汚染の影響、最後にTPPの問題です。
 まず需給については、昨年・今年の猛暑、更に震災の影響もあり、生乳生産は減少傾向でしたが、直近のデータでは若干回復傾向にあります。
 また、震災の影響で、停電・断水・道路の寸断などライフラインの停止があり、東北・北関東を中心に約2万トンの生乳が廃棄されました。更に、原子力発電所の事故による放射能汚染の問題で、茨城と福島で出荷停止があり、ここでも約2万トン、合計約4万トンの生乳が廃棄を余儀なくされました。震災の影響による2万トンの生乳については、全国の酪農家の皆様、一般消費者の皆様、関係者の皆様のご協力によって、約5億円の義援金を集めることができ、東北・北関東の生産者に送ることができました。本当にありがとうございました。
 また、それにともなう風評被害に関しては、現在、モニタリング検査を行っているので、生乳の安全は確保されていますが、安心面において、消費者の方々に理解をされにくく、学校給食の牛乳の問題や、一部、牛乳が売れていないという状況も聞きます。なかなか難しい問題ですが、引き続き普及活動を続けたいと思います。また、Jミルクのホームページに「牛乳ナビ」なども掲載しています。
 最後に、大きな問題としてTPP問題です。11月のAPEC前に野田総理が「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と言っておりましたが、私達の取り組みとしては、「交渉参加阻止」の旗を揚げ、今後も日本の酪農を守るために関係団体と連携して取り組んでいきたいと考えております。

 酪農教育ファーム活動につきましては、22年度末で309牧場、ファシリテーターは583名になり活動を行っています。
 また、22年度の活動としては、ホームページ「酪農キッズファーム」の作成、酪農体験学習マニュアルの改訂、7つのモデル研究、先生達のネットワークとなる「日本酪農教育ファーム研究会」の発足などがあります。
 さらに、今年度は東北地方の被災地の子どもたちに何か出来ないかという事で、地域交流牧場・酪農教育ファームの関係者と連携して、9月9日に石巻市でモ〜モ〜スクールを開催しました。 
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