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平成28年度 スキルアップ研修会(名古屋会場)
−開会のあいさつ・オリエンテーション−
平成28年度 酪農教育ファームスキルアップ研修会(名古屋会場)が行われました。
開会のあいさつ
(一社)中央酪農会議 業務部 阿南 恵美香

生乳の需給及び指定団体制度の重要性、指定団体制度を巡る情勢等について説明。








オリエンテーション
酪農教育ファームアドバイザー
 (有)オフィス ラ・ポート 代表 松原 明子


◆酪農教育ファーム目的の変更について
 今年の6月、酪農教育ファーム認証規程が改正された。酪農教育ファームの目的についても、「酪農体験を通して、食といのちの学びを支援する」から、「酪農を通して、食やしごと、いのちの学びを支援する」に変更された。
 目的の文言の変更に関して、「しごと」という言葉が入ったことには、特に教育現場の先生からの要望があった。今、学校現場ではキャリア教育に取り組んでおり、酪農家の仕事の中には、子ども達に伝えるべき仕事の価値、意味、学びが沢山あると考えたからである。「しごと」と、漢字ではなくひらがなで表記した理由は、単に労働、勤労という意味での「仕事」ではなく、酪農のやりがい、生きがい、人生観、職業観も含め幅広く仕事を捉え、子ども達に伝えて欲しいという思いから。「酪農体験」を「酪農」としたのは、「酪農体験」という言葉から捉えられるニュアンスと意味が消費者に対して狭く伝わっていたとしたら、あまりにも勿体ないと思ったから。「酪農」には「酪農体験」も含め、幅広く「食、しごと、いのち」を学ぶ要素が沢山ある。活動を更に広げて行くために、この新しい目的の下、皆さんと共に活動を推進していきたい。
◆生命産業である酪農を感じた体験
 先日、朝晩の乳しぼり、子牛の哺乳、牛舎掃除など実際の「酪農作業」を体験する機会を得た。その中で、生まれた子牛が死んでしまった。これまで私が酪農と関わる中で、牛の死と遭遇したのは初めてだった。ああ、これが本当の「いのち」を預かる生命産業だと強く感じた。何かが確実に私の中で変わり、今まで「食といのち」と言葉で言ってはいても、まだまだ浅かったという思いと同時に、少しだけ食やしごと、いのちに関しての意味が深まったのではないかと感じた。これが、酪農が持っている教育的な価値、要素だと、改めて実感した経験だった。
 そこの牧場の方が私に言ってくれた「酪農教育ファームは教育活動。だから子ども達、消費者に、食といのちの正しい知識を、生産者である私たちが伝えて行かなければいけない。この活動をみんなで守っていかなければいけない」という言葉を聞いて、私は原点に戻ったような気持ちになった。酪農教育ファーム活動は教育活動。学校で行うのは、学校教育。私達が行うのは、社会教育の面だと思っている。今回の研修会で皆さんとこの事を一緒に確認し、推進していきたいと思う。
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