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平成28年度 認証研修会(札幌・東京・大阪会場)
−オリエンテーション−
平成28年度 酪農教育ファーム認証研修会(札幌・東京・大阪会場)が行われました。
オリエンテーション
酪農教育ファームアドバイザー
 (有)オフィス ラ・ポート 代表 松原 明子


◆自らの気付きこそが、その人の行動を変える。
 酪農教育ファーム活動の基本は、牧場等での体験学習です。実際に体験した中での気付きこそが学びになります。気づいたことは1人1人違っても、気付きによる学びが生まれた結果、昨日の私と今日の私が変化し、成長に繋がります。
 この一連の流れを螺旋階段のように繰り返しながら生きるのが人間なのかな、と私は感じています。
酪農教育ファーム活動を行う上で一番大切にしているのは、子ども達の個々の気付きです。気づきは自ら体験し外から刺激を受けて生まれ、とても内発的なものです。確かな気づきの場合もあれば、おぼろげで掴みどころのないものかもしれません。どんなものだとしてもそれは、体験をした人から出てきた確かな気付きです。
自らの気付きは、自らの行動を変えることができます。私も、自分の人生の中でそれを何度も経験し、繰り返しています。今現在も気付きの中にいます。
例えば、分かっていると思っていることを人に指摘されると、心の中に抵抗感が沸きませんか? 「あなたのために言っている」「この人をなんとかしなくては!」という波動、気持ちを感じると、息苦さや、ありがた迷惑など負の気持ちが生まれます。聞く側が気付こうと思えた時、心の向きが変わった時、自ら気づく時こそ、その人の行動を変えるのだと思います。
◆世の中を変える力が、酪農にはある。
 酪農教育ファーム活動では、ファシリテーターである酪農家さんが「外からの刺激」となります。体験をし、ファシリテーターから刺激を受け、自らの中から気づき成長することで、「ありがとう」「いただきます」という言葉の意味や重みがガラッと変わるのです。『「いただきます」を言わなくては食べてはいけないと思う』というような、主体的な言葉が出てくるようになるかもしれないのです。酪農家さんが牛を大事に育てていることを子ども達が感じることができたら、そこから「自分も何かを大事にしたい」という気持ちが芽生えるかもしれません。
大げさな話ではありません。私がこの活動に20年近く関わってきて、酪農家さんと接し、体験の場にいる中で心から感じたことです。酪農家さん1人1人の活動が、体験した1人1人を幸せに導いている。その結果、明るく前向きで思いやりにあふれる世の中に繋がっていく。その力が酪農にはある、と感じています。
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