平成22年度受入実態調査報告(通年)
1.受入団体及び受入者数
 平成22年度は、前年度から18の認証牧場が増え、認証牧場数は309牧場となった。
 また、22年度の認証牧場(調査回収件数/上半期248牧場・下半期267牧場)における受入者数(実際に体験を受けた来場者)は約41万2千人となり、21年度と比較して受入者数で約53%
減少する結果となった。
 そのうち、22年度に受入なしの認証牧場数は87牧場となっており、21年度実績(22牧場)と比較して大幅に増加している。新規認証牧場については、次年度以降から受入を開始する場合も多いが、22年度の新規認証牧場数は18牧場であり、受入実績がない牧場の調査票からは「口蹄疫が心配で、22年度は受け入れ体験を全て休止」というコメントが複数みられたことから、受入実績がない理由としては、口蹄疫の発生によるところが大きいとみられる。
 なお、22年度においても21年度同様に、1 団体あたりの受入人数実績(d)が少なくなっており、家族連れ等を主なターゲットとした観光型の牧場などに訪れて酪農体験を実施した少人数のグループが増加する傾向は続いていることが推察される。
2.団体種類別の受入状況
 団体種類別にみると、総受入団体数、人数ともに大きく減少したことが影響し、全ての区分において、団体数も人数も21年度を大きく下回っている。
3.月別の受入状況
 月別では、21年度までは団体数・人数とも春から秋までの上半期が多く、冬季は全体的に団体数・人数とも少ない傾向が続いたが、22年度については口蹄疫発生による影響が大きく、5月〜9 月については大きく21年度の実績を下回っている。
 11月〜2月については、わずかに21年度の実績を上回っている。これは、口蹄疫終息宣言後、体験受入を再開した牧場があったことと、21年度の実績が少ないことが考えられる。21年度の下半期(特に秋季)は、新型インフルエンザの発生により、教育機関などの予定していた体験が相当数中止や延期になったというような大きな影響があった。さらに冬季には、特に東北地域で例年に比べて積雪が多く、開放が難しかったという牧場があった。
4.地域別の受入状況
 平成22年度の受入実績を地域別にみると、一部の地域を除いて、受入団体数・人数ともに大きく前年を下回っている。特に、これまで受入数が多かった認証牧場(主に観光型の認証牧場)が、体験活動を自粛した影響が大きいとみられる。
 逆に、近畿・四国については、受入団体数が大きく増えており、四国は受入人数も増えている。これは、22年度下期に大きく体験者数が伸びた牧場があったことが大きな要因と考えられるが、同地域においても一部を除くほとんどの牧場の実績が減少している
5.出前教室型活動の取組状況
 平成22年度は牧場での体験活動が減少した一方で、出前教室型の体験は大きく増加した。
 出前教室を実施している認証牧場は93 牧場であり、全体の30%となっている。1 回あたりの平均受講人数は50人で、21年度と比較して、特に小学校・中学校、子供会等への小規模な出前活動が増えている。
 実施方法としては継続型より1回のみの実施が多かったが、1回のみの出前教室は前年3.3倍であるのに対して、継続型の出前教室は前年4.5 倍以上と、その増加幅が大きい。
 月別に見ると、4月〜11月、特に5月の実績の伸びが顕著である。22年度は上期、特に5月は予定していた牧場での体験を急遽出前教室型に変更したという報告が多数あったため、その影響が大きいと推察される。
(C) 2013 Japan Dairy Council All right reserved.