平成18年度上半期酪農教育ファーム受入実態調査 集計結果
受け入れ団体者数
 平成18年度上半期の受入団体及び受入者数は、調査回収認証牧場(158牧場)で、受入団体総数約2万4千団体、その受入者総数約38万8千人で、平成15年度同期上半期と比較して、団体数で約5.3倍、受入人数で約2.4倍増加している。
 これは、酪農教育ファームの取り組みが着実に浸透していることを表している。
 また平成18年3月に制定された「食育推進基本計画」に伴い、農産物の生産現場への理解を深める目的で、農林漁業者や市町村・教育関係機関等が農作業体験の機会を提供する取り組みとして、「教育ファーム」という概念が一般化し、酪農教育ファームの社会的認知度が高まってきたとも考えられる。
 次に、一認証牧場当たりの平均受入団体数は153団体で、15年度同期と比較して約5倍に増加している一方で、一認証牧場回当たりの平均受入人数は2,459人、1回当たりの平均受入者数は16人となりは逆に半数近くに減少しているが、これは、単純なオープンファーム型、観光牧場型の牧場見学から、教育的な目的を持った体験学習型の取り組みが根付いてきた結果と思われる。
 なお全認証牧場(200牧場)の受入人数について、牧場の規模等を踏まえて試算すると、約45万人と推定される。
受入時期別にみた受入状況
 受入数を月別にみると、受入団体数では7、8月が多く、受入人数では5月が多くなっている。また、1回当たりの平均受入人数を見ると、5月は約27名、8月は8.4名、7月は12.7名で、5月は7?8月に比べ多い人数での受入が目立つ。 これらから、5月は遠足や移動教室などに学校行事、子ども会など団体で訪問する機会が多く、夏休みは家族連れや友達同士など個人・グループでの牧場訪問が多くなっていることがわかる。
 こうしたことからも、今後は、初夏や秋季などの学校関係者が利用しやすい時期と夏休みなどの個人・グループが利用しやすい時期を区別した活動プログラムの開発や広報活動などの工夫が重要であると思われる。
これらから、5月は遠足や移動教室などに学校行事、子ども会など団体で訪問する機会が多く、夏休みは家族連れや友達同士など個人・グループでの牧場訪問が多くなっていることがわかる。
こうしたことからも、今後は、初夏や秋季などの学校関係者が利用しやすい時期と夏休みなどの個人・グループが利用しやすい時期を区別した活動プログラムの開発や広報活動などの工夫が重要であると思われる。
訪問団体の種類
受入団体についてみると、幼稚園・小学校などの団体が調査牧場全体で3,501団体、個人・グループが20,714グループであった。これを15年度同期と比較すると、幼稚園・小学校などの団体数はさほど増加していないが、個人・グループは7倍以上にも増加している。
これは、「いのち」にまつわる子どもたちのさまざまな事件や、食への感謝の念や理解の薄れ、毎日の食に対する意識の希薄さなどを背景に、食の生産現場で「いのち」や「食」の大切さを理解させたいという家族や友達同士など小単位のグループでの参加が増加したものと思われる。
また、牧場で自然や動物とふれあい、非日常の時間を過ごすことで精神的な癒し(ケア)を望む個人が、牧場を訪れるケースが増加したことも予想される。
その一方で、幼稚園・小学校などの団体では、小学校の遠足や移動教室などの学校行事を利用した総合的な学習、社会科や理科、生活科など教科と連動、中学校での職場体験学習などで牧場を利用するケースが多いが、これらの利用数自体の増加が少ないことから、引き続き、教育現場との連携を強化するための体系的な取り組みが重要である。
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