平成18年度受入実態調査報告(通年)
社団法人中央酪農会議では、酪農教育ファーム認証牧場での活動状況等を定量的に把握するため、平成18年度上期・下期に受入実態調査を実施しました。平成18年度通年の集計結果は以下のとおりです。
1.受入団体及び受入者数
 平成18年度の、調査回収認証牧場(178牧場)における受入者数は約57万3千人、受入団体数は約2万9千団体であった。これは平成15年度と比較して受入人数で約2.5倍、団体数で約4.5倍と大幅に増加している。
 これは、認証牧場数の増加に加え、酪農教育ファームの活動が全国的に普及してきていることを表している。また、平成17年7月に施行された食育基本法に基づき策定された「食育推進基本計画」においても、学校等における食育の促進として子どもの農林漁業体験等の様々な体験活動を推進するための指導内容の充実が謳われており、社会的ニーズが高まったことも考えられる。
 次に、1認証牧場あたりの平均受入人数は3,217人、平均受入団体数は164団体とそれぞれ約2倍、約4倍に増加している一方で、1団体当たりの体験者数は6割程度に減少している。これは、学校を中心とした団体の受入から、それに加えて個人・グループの受入増加によるものと考えられ、一般消費者の余暇活動の選択肢に牧場が常在するようになりつつあることを伺わせる。
 なお、全認証牧場の受入人数は、牧場の規模等を勘案して試算すると約60万3千人と推定される。
2.受入団体
 受入団体についてみてみると、幼稚園や小学校、こども会などの団体が約5,600団体、家族連れなどの個人・グループが約23,500団体となっており、後者の方が圧倒的に多い。しかし、上半期からの増加率は学校等の団体が60%、個人が13%となっており、後に述べるが、夏休みである7,8月を含む上期に個人・グループが多く訪問するのに対して、学校等の団体は、絶対数こそ少ないものの、秋から冬にかけても安定的に訪問していることが分かる。
 受入団体別では小学校、こども会が最も多く、以下中学校、保育園・幼稚園と続く。また、団体別平均受入者数は保育園・幼稚園、小学校、中学校、高校が概ね60名前後であるのに対して、大学・専門学校が約20名、養護学校・こども会が約30名前後、個人・グループが約12名となっている。
以上より、保育園・幼稚園から高校までは学年・学校単位での遠足や行事、移動教室などで訪問するケースが多いが、大学・専門学校等はより少人数での実習的な訪問、養護学校や子ども会は学校等より小さな単位で訪問することで眼が行き届くようにしていることが想像される。
3.受入時期
 受入数、受入団体数を月別にみると、受入人数は5?10月が多く、特に5,7,8月の人数が大きい。一方、受入団体数は受入人数と同様に5?10月が多いが、7,8月が突出している。また、月別1団体あたり受入人数を見ると、通年平均である約20人を大きく下回っているのは7,8月で、それぞれ約14人と約9人と少人数である。
以上のことから、7,8月は夏休みで家族連れなどの個人・グループの受入が多く、それ以外の月で特に5月は学校行事等の団体受入が多いことがわかる。
 これらを踏まえ、それぞれの時期と受入対象に合わせた認証牧場の体制整備を行い訪問者の満足度を高めていくとともに、活動が低調な冬季に受入者数を増加させる工夫が必要であると考えられる。
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