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食料自給率
2006年度食料自給率は39%、13年ぶりに40%下回る
 農水省がまとめた2006年度の食料需給表(概算値)によると、供給熱量ベース(カロリーベース)の食料自給率は39%で前年に比べ1ポイント減少した。カロリーベースの食料自給率が40%を下回ったのは、コメが凶作だった1993年度(37%)以来13年ぶりとなる。
 一方、牛乳乳製品の食料自給率(重量ベース)は66%で2ポイント減、飼料自給率(TDN換算)は前年並みの25%となった。

牛乳乳製品の自給率低下は減産が主因
 農水省がまとめた「06年度の食料需給表(概算値)」によると、カロリーベースの食料自給率は39%で前年に比べ1ポイント減少し、93年度以来13年ぶりに40%を下回った。
 農水省は食料自給率が前年を下回った理由として、昨年の春から夏にかけての天候不順により砂糖類、果実、芋類・でんぷん、大豆を除く豆類の国内の生産量が減少したことや、コメの消費量が減少したためとしている。
 一方、品目別の自給率をみると、牛乳乳製品の自給率(重量ベース)は66%で2ポイント減少した。農水省では牛乳乳製品の自給率が低下した理由として、生産者団体が13年ぶりの減産型計画生産に取り組んだ結果、年間の生乳生産量が前年に比べ2%減ったことを主な要因として挙げている。
 また、飼料自給率(TDN=可消化養分総量ベース)は前年並みの25%、飼料用を含む穀物全体の自給率(重量ベース)は27%で1ポイント減少した。

国民1人1年で牛乳乳製品92kgを消費
 06年度の国民1人・1日当たりの総供給熱量は2548キロカロリーで、1・0%(25キロカロリー)減となった。このうち、牛乳乳製品は161・7キロカロリーで0・5%(0・8キロカロリー)増加した。
 また、国民1人・1年当たりの消費量に相当する供給純食料をみると、牛乳乳製品は92・2kgで0・4%(0・4kg)増加した。このうち、牛乳などの「飲用向け」は35・8kgで2・5%(0・9kg)減、「乳製品向け」は56・3kgで2・6%(1・4kg)増加し、牛乳の消費量は減少しているものの、乳製品を含めた牛乳乳製品全体では消費が伸びたことが明らかとなった。
 国民1人・1日当たりの栄養量のうち、牛乳乳製品では、タンパク質が8・1gで0・1g増、脂質が前年並みの8・8gとなった。
 
(注)食料自給率=食料自給率の算出方法にはいくつかの種類がある。一般的に言われる食料自給率は、「供給熱量ベースの総合食料自給率」(カロリーベースの自給率)であり、「国産供給熱量÷国内総供給熱量×100」で算出する。また、牛乳乳製品などの品目別の自給率は、品目ごとの国内の生産量と消費量をベース(国内生産量÷国内消費仕向け量×100)に算出するため、「重量ベースの自給率」となっている。

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