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指導者検証用マニュアル策定
記帳状況等の検証がはじまります
〜指導者検証用マニュアル策定〜
 食品衛生法の一部改正に伴い、本年5月29日よりポジティブリスト制度が施行されました。酪農家における農薬等の適正な使用・管理、及びそれに係る記帳・記録の保管の取り組みがより一層求められることになりました。こうしたなか、中央酪農会議は酪農家向けに生乳生産管理チェックシート及びマニュアルを作成・配布し、酪農家に4月より記帳を開始していただいています。そして今回、酪農家が重点管理基準(法律等の観点から最低限実施すべき項目)に基づく取り組みを行っているか検証するために、指導者向けの「指導者検証用マニュアル」を策定しました。

指導者検証用マニュアルとは
 初年度である平成18年度の検証作業は、記帳・記録の保管に重点を置いて実施することに決定し、すでに検証作業を実施していただいているところもあります。しかし、検証する際に指導者ごとに達成・未達成の判断基準に差が生じる可能性があり、検証結果に客観性が保てなくなる恐れがあることから生乳の安全・安心全国協議会において、全国統一的な検証用のガイドラインとして「指導者検証用マニュアル」を策定しました。
 指導者の検証作業は、チェックすべき重点管理基準のうち、生産現場における確認とチェックシートの記録・保管の確認に大別し、検証項目の中でも特に重要なものを「最重要チェック項目」、それ以外を「重要チェック項目」として設定いたしました。
 生産現場における最重要チェック項目は、
1.抗生物質投与牛に対するマーキング
2.動物用医薬品の適切な管理
3.生乳処理室の管理
とし、それぞれ「抗生物質製剤の投与牛を隔離し、マーキングしているか」「動物用医薬品は牛の飼養場所及び生乳処理室と区別し、適切に保管しているか」「処理室内は整理・整頓されており、清潔で異臭がないか」「処理室は牛舎と隔離されており、施錠管理がされているか」「生乳処理室に、洗剤・殺菌剤以外の薬品を置いていないか」のチェックを行います。   
 チェックシートにおける最重要チェック項目は、
1.バルククーラーの乳温記録
2.動物用医薬品の投与記録
とし、それぞれ「バルククーラーの乳温を記録し、保管しているか」「動物用医薬品の投与を記録し、伝票等を保管しているか」のチェックを行います。
 検証は○×または、○△×でチェックします。

地域の実情にあった検証方法を
 指導者検証用マニュアルは、検証作業を実施する上での基本です。
 全国協議会ではマニュアルに併せて、検証作業手順、記帳に係る取り組みが不十分な酪農家に対する対応、検証体制、検証回数、自己評価の実施についても例をあげて示していますので、実施にあたっては、各地域協議会等において地域の実情にあった検証方法を構築の上、指導者用チェックシートを活用した検証を行っていただくこととしております。

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