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2006.SPRING Vol.30
VOICE

環境に優しい酪農経営をめざして
酪農飼料基盤拡大推進事業がスタート!
農林水産省が平成18年度の酪農関係予算で要求していた「酪農飼料基盤拡大推進事業」が
新たに実施されることとなりました。詳細をお知らせします。

安全で環境に優しい酪農生産を
 酪農が有する機能・役割を踏まえ、飼料基盤に立脚した酪農の振興を図るため、飼料自給率を高め、「牛/土・草/人」のバランスがとれた発展が図られることが重要となっています。
 とくに規模拡大が進展している酪農経営においては、環境問題に目を向けた自給飼料基盤を確立し、環境保全はもとより飼料自給率を向上する取り組みを行うことにより、環境調和型の酪農生産構造を確立することが必要となっています。

取り組みに向けた酪農家への支援
 この事業の18年度予算は54億4600万円で、22年度までの5年間実施されます。助成金の単価は取り組みの内容に応じて、1ヘクタール当たり7500円、8000円の2種類あり、この単価に飼料作付面積を乗じた金額が個々の酪農家に交付されることとなります
 補助金交付の条件は次の通りです(図参照)。

経産牛1頭当たりの飼料作付け面積が基準以上の者
● 北海道 40a/頭以上
● 都府県 10a/頭以上

農業環境規定を実践する者
1. 基礎部分について(7,500円/ha)
環境保全、飼料自給率の向上に資する取り組みの実施(下記の取り組みのうち、いずれか1つ)
● デントコーン・ソルガムの作付かつスラリー等の土中施用の実施
● 不耕起栽培の実施かつスラリー等の土中施用の実施
● 無化学肥料栽培の実施
● 無農薬栽培の実施
● 環境保全のための緩衝帯の設置
● 都道府県知事が特別に認める取り組みの実施

2. 加算部分について(8,000円/ha)
1の取り組みに加え、飼養管理の変更による一層の環境負荷軽減、飼料自給率向上への取り組みの実施
(下記の取り組みのうち、いずれか1つ)
● 濃厚飼料給与量の低減
● 経産牛飼養頭数の削減
● 放牧の実施

以上の条件を満たした酪農家の皆様には、飼料作付面積を乗じた助成金が支払われることになります。事業期間の5年間を利用し、飼料基盤拡大の推進に向けた事業展開を期待しております。
詳しいことは、6月以降農協にお尋ねください。

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