スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



2005.AUTUMN Vol.28
VOICE

中高生の牛乳のイメージを「相談できる仲間」のような親しみのある存在に高めていく『牛乳に相談だ。』キャンペーン(詳細は本誌20〜21ページ)。全国の酪農家・酪農関連団体と一体となって実施される点が大きな特徴です。(社)中央酪農会議(以下、中酪)は、キャンペーン普及活動用の各種ツールを、広域指定団体等を通じて関係各所に無償配布しました。すでに、酪農家自らがTシャツを着用して地域の酪農イベントに参加したり、消費者へサンプリングを行ったり、積極的に活用いただいております。  しかし、一方では「ツールが届いたが、どうしたらいいのかわからない」「効果的な使い道がわからない」などの質問も多く寄せられています。このような質問に対して、中酪は「いろいろな場面でツールを使うことで、キャンペーン効果が生まれる」とアドバイスしています。コツは、むずかしく考えず、楽しみながら活用すること。一人ひとりがキャンペーン・クリエーターになったつもりでツールを活用すれば、中高生の目を引きつけることができます。  TVCMなどのマス広告が終了する8月以降は、皆様によるツール活用が『牛乳に相談だ。』キャンペーンを成功に導く最重要ポイントとなります。  次に紹介する活用事例を参考に、既成概念にとらわれない独自の発想によるツール活用にぜひトライしていただきたいと思います。




 全国の生乳生産は、総じて昨年夏季以降、減少に推移。農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、17年6月の生産は、前年対比97.8%、4〜6月累計で98.3%となりました。  北海道の生乳生産は、17年1月以降、上向きに推移していましたが、5・6月は減少に転じたことと、前年同月の水準がよかったことから伸び率は低く出ており、6月単月で前年対比98.1%となりました。  しかし一方で、畜産統計によると、飼養頭数について14年2月と17年2月を比較すると、飼養頭数全体(未経産牛を含む)では、ほぼ同水準にあること、7月は気温が低かったことなどから牛体疲労も比較的少ないと考えられ、今後の生産はある程度、順調になると見られます。  都府県では、全体的に減少基調が続いており、6月についても前年対比97.5%と、前月までの水準よりもさらに低い状態となっています。

 牛乳等向け生乳は16年度計で97.7%と大きく低迷し、17年度もこの傾向が続いています。6月までの牛乳乳製品統計で、前年対比96%〜98%台と深刻な状況です。また、7月は北日本を除き、需要動向に好影響を与える要素も少ないまま推移しました。用途別販売実績により飲用牛乳向けの販売量を見ると、7月は全国で93.5%と低迷した状況が続いています。  牛乳は、飲料市場内での他飲料との競合の影響により、依然として低迷が続いているものと見られ、深刻な状況を示した16年度水準をさらに下回る状況です。  加工乳・成分調整牛乳は、16年度を通じ前年を上回って推移していましたが、伸びが一巡し、17年度当初より減少し、6月も前年対比93.6%となっています。内訳についてみると、加工乳が減少した一方、成分調整牛乳が引き続き、前年を上回っている状況です。

 乳製品向け生乳処理量は、牛乳等向けへの処理が不振となっていること、生クリーム等向け、チーズ向けが引き続き増加していることから6月までの累計でも前年対比101.1%と増加しています。  特定乳製品向けの動向については、北海道では6月も生乳生産が減少したこと、生クリーム等や、チーズへの仕向けが増加していること等により、特定乳製品向けの伸びは低くとどまっています。一方、都府県では、飲用牛乳の低迷から、総じて特定乳製品向けは増加傾向にあります。  バターは、全国での特定乳製品向けへの仕向けが6月までの累計で、前年対比98.2%と前年を下回っていますが、4月のバター製造量が8,200トン・前年対比107.3%と多かったことから、4〜6月累計でほぼ前年並みとなっています。この一方で、消費量が前年対比86.6%と低い水準となったことから、在庫量は6月で29,900トンとなり、4カ月水準になりました。  脱脂粉乳については、脱脂濃縮乳の製造が大幅に増加していることに加え、全国での特定乳製品向けの仕向けが減少したことから、脱脂粉乳の製造量は6月までの累計で前年比96.4%と減少しました。また、消費量は、脱脂粉乳を利用した製品の投入などから、在庫対策分をおいても比較的、動きが出てきています。






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