スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



2003.SUMMER Vol.19
VOICE

 畜産環境問題に適切に対応し得る飼料基盤に立脚した酪農経営を推進するため、経産牛1頭当たりの飼料作物作付面積の水準に応じた飼料基盤強化奨励金として約89億円の助成を行いました。

 販売不可能乳による生乳流通の混乱を防止するため、とも補償事業を実施しました。
 その結果、委託加工向け約900トン、その他乳製品向け(はっ酵乳等向け)約20万9千トンが対象となり、約22億円強の「とも補償」助成金により、一定の価格水準を確保することができました。

 生乳及び牛肉の安定的な供給に資するために、生乳生産者が乳用種雌牛を保留または導入し、乳用種雌子牛を生産した生産者に対して、1頭当たり3万円の優良後継牛確保奨励金など約55億円を助成しました。

 酪農経営における肉利用を推進するため、生産者に対する高品質初生牛生産奨励金、乳用雄牛等育成奨励金、経産牛繁殖利用奨励金など、農協等が実施した共同哺育育成奨励金などとして計21億円弱の助成を行いました。

 いわゆる加工原料乳に対するナラシ事業として、加工原料乳生産者経営安定対策事業生産者積立金に対して総額23億7千万円の助成を行いました。

 国産ナチュラルチーズの生産振興対策として、チーズ原料乳安定供給奨励金として約28万トンのチーズ原料乳に対し、11億4千万円などの助成を行ったほか、新製品の開発等についても助成を行いました。
 また、生クリーム等向けの生産拡大を推進するため、約48万トンの生クリーム等向け生乳に対して50億8千万円の生産奨励金の助成を行いました。

 BSEE発生農場の経営再建を支援するため、13年度からのBSE発生農家経営再建支援事業、14年度からのBSE対策酪農互助システム支援事業により、総額7千万円弱の経営再建支援金を交付するとともに、生産者独自の財源による追加見舞金1千万円強を支払いました。

 15年度においては、これらの事業のうち、緊急優良経営後継牛資源確保対策事業及び乳肉複合経営体質強化事業は所期の目的等を達成したとして廃止されましたが、先述したように緊急優良乳用後継牛群整備対策事業が新設されました。



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